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« 子どもの失敗を認める || 司馬 遼太郎 »

田宮 虎彦

青年のもつエネルギーは、傷つくことをおそれているようでは、
何事もなし得ない。

◇私の若い頃は、自分の感情もエネルギーもコントロールできないこと
が多かった。ついついやりすぎて、失敗をし、自分が傷つき、打ちのめ
された(今もそういう時が多々あるが)。

◇しかし、そういう失敗は、今振り返ってみると、自分の財産になって
いることが多い。失敗で傷つきはするが、その傷が、教訓となって、徐
々に失敗をしなくなるのだ。

◇失敗することで、自分の愚かさや不甲斐なさを再確認してしまうから、
自分としてはいたたまれないのだが、もう失敗をしないぞ!という決意
が生まれるから、失敗をすることは、それはそれで勉強になった。

◇生きていくということは、自分を削っていくことだ。だから、どんな
に自分の心を守ろうとしても、多かれ少なかれ、傷ついてしまうものだ。

◇もっと言うと、自分を守ろうとすればするほど、本当は、傷ついてし
まうものだ。なぜなら、心と心が通じ合うコミュニケーションを拒否し
ているから。

◇だから、更に自分を守ろうと思って、傷ついていることすら気づこう
としなくなってしまう。非常に敏感なのに、鈍感を演じて、その場をし
のごうとしてしまうのだ。

◇私たちは、生きているのだ。傷ついて当然なのだ。傷はいつかは癒え
るものだ。勇気を出して、自分自身で自分の人生を生きていくことだ。

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