「Kさんのお話」
月に数回、とある集まりで、大人の方達と話す機会がある。
職も違えば、年齢も様々。芸術家、サラリーマン、テレビマン、主婦、
スポーツコーチ・・・。上は六十代から、下は二十代まで。
お子さんをお持ちの方が多いので、話題は、子供の話、教育の話なるこ
とが多い。
月に数回、とある集まりで、大人の方達と話す機会がある。
職も違えば、年齢も様々。芸術家、サラリーマン、テレビマン、主婦、
スポーツコーチ・・・。上は六十代から、下は二十代まで。
お子さんをお持ちの方が多いので、話題は、子供の話、教育の話なるこ
とが多い。
きっかけは、Tさんだった。
「昨日、妻と子供の学校のことについて、ちょっと言い合いになったん
ですよ」とTさん。
親馬鹿を公言して憚らないTさん。言い合いになった「子供」というの
は、先日、「1歳になったばかり」の男の子である。
「妻は、男子校がいいというんですけど、男子校って私立中学しかない
じゃないですか。僕は公立中学でいいと思うんですけどね」
幼稚園も、小学校もすっとばしての言い合いである。そんな先のことま
で心配してくれるなんて、息子さんも幸せだ。
「公立の小学校でも、『学級崩壊』なんて話も聞くし、今から心配ですよ。
でも、何で崩壊しちゃうんでしょうね」
いろいろ話したいのをグッとこらえて、皆さんの意見の聞き役に徹する。
「いやぁ、親も随分、昔と変わってきてますから」
とおっしゃるのはKさんだ。Kさんは中2の女の子と小5の男の子をお持
ちのお母さんだ。ご自身は空間デザイナーとしてご活躍中である。
「小学校の保護者会なんかにいくでしょ。そうすると、先生の話を聞いて
ない親が結構いるんですよ。隣の人とおしゃべりばっかりですよ。で、先
生が『ここは大事なところなんで、ちょっと聞いてください』なんて言う
んですよ」
Kさんは男性の先生の声色を真似てから、続ける。
「私が子供を産んだのが、わりと歳をとってからだったんで、保護者に行
ってもお母さんの中では歳が上のほうなんですね。若い人だと、十代でお
子さんを産んでる人もいるから、まだ二十代の方もいるんで、それこそ、
お母さんでも多種多様ですよね」
随分と、熱を帯びてきた。
「話を聞かずに、しゃべっている人に、もし、『うるさい』なんて、注意
しようものなら、『何、あの人、いきがって!』みたいな感じなんですよ。
私だけのことなら、いいんですけど、子供にまで影響があると思うと、
どうしても、注意とかできないんですよね」
新鮮な話だった。「学級崩壊」というと、職業柄、僕なんか、どうしても
学校側、教師の対応へ目が行きがちだが、Kさんは暗に、「親の影響」で
はないか、ということをおっしゃったわけである。
もちろん、学級崩壊など、昨今教育現場で取り上げられる問題の原因は
一つではないはずだ。
ただ、今回は、Kさんのお話に、考えさせられるものがあった。
子供をお持ちの方々、このKさんのお話、どう思いますか?
○(登場する子供は仮名です。)
合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
荒木 崇(チーフ・コンサルタント)

