バートランド・ラッセル
金銭を崇拝する人間は、自分自身の努力を通して、あるいは自分自身の
活動の中に幸福を得ようとする望みをすてた人間である。
◇金銭を崇拝するというのは、金銭だけに価値があって、それ以外には、
価値がないということだが、それは、結果だけに価値があって、それ以
外には、価値がないという考え方と同じだ。
◇よい結果が得られれば幸せで、よい結果が得られなければ、それだけ
で不幸だという考え方だ。この考え方が、それこそ不幸なのは、生きて
いることが、重要なのに、生き終わった瞬間が重要だという点にある。
◇また、この考え方が貧しいのは、結果という一瞬に全てがあるという
考え方だからだ。結果を導く長いプロセスを無視して、結果のみに注目
するところに貧しさがある。
◇結果を導くプロセスにこそ、豊かな経験も豊かな交わりもあるのに、
その豊かな時間を全て無視するからだ。
◇私たちは、生きている中において、幸せだったり不幸だったりするの
だ。一瞬のことも重要だが、長い時間の中にある様々な出来事が重要な
のだ。結果だって重要だが、その結果は、生きている一部だから重要な
だけだ。
◇その結果を導き出しているプロセスの方がさらに重要なのだ。それは、
私たちがその中に生きているからだ。
◇私たちは、自分の生を大切にしよう。生きているその間の中の出来事
全てが重要なのだ。不必要なものなど何もないのが人生だ。結果だけに
自分をかけてはならないのだ。
合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
代表 中土井 鉄信

