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いじめゼロを目指すべきではない!

【記事】学校でいじめ「あった」62% 本社世論調査
朝日新聞(11/14)より以下抜粋

『朝日新聞社の世論調査(11、12日実施)で、通学していたころ
に学校でいじめが「あった」と答えた人は62%にのぼり、「なかっ
た」は35%だった。若年層ほど「あった」が多く、20、30代で
は8割台半ばを占める。60代以上では5割を切った。

○いまのいじめは深刻になったかどうかを聞くと、「深刻になった」
は79%で「そうは思わない」の14%を大きく上回った。「深刻に
なった」は20代では66%と低めで、40代以上では8割台を占
める。

○いじめや自殺に関する報道が、最近、相次いでいることも影響して
か、小学校から高校までの学校教育に「関心がある」人は82%に上
った。

○いま、最も気がかりなことを四つの選択肢から選んでもらったとこ
ろ、「モラルやマナーの低下」が42%とトップ。次いで「先生の指導
力不足」23%、「いじめ」19%、「学力の低下」11%の順。「いじ
め」は全体では低めだが、20代では30%を占めた。

○一方、高校の必修科目の履修漏れ問題への文科省の対応について
「適切だ」は46%。「甘すぎる」35%、「厳しすぎる」10%を
上回った。「適切だ」と思う人は若い年代ほど高く、20代で63%、
30代で53%、40~60代は40%台で70歳以上では28%ま
で下がる。逆に「甘すぎる」は高齢層ほど高く、60代以上では4
割を占めた。』

*私からのコメント

◇いじめによる自殺問題は、当の児童・生徒のみならず、その学校の校長
の自殺にまで及んで、今非常に大きな社会問題になっている。テレビでも
新聞でも様々な形で、取り上げられて、教育関係者はもとより芸能人やキャ
スターまで、様々に意見を述べ合っている。

◇だが、その意見の大半は、誰もが当たり前に思う意見ばかりだ。「いじめは
よくない」、「いじめを見逃すな」、また、「教師の毅然とした態度が必要だ」、
「もっと生徒と教師の距離を縮めろ」、「親がいじめに対してもっと早く気づく
べきだ」などである。

◇こういう意見を否定するつもりはないが、ただ、「いじめをゼロにする」こ
とに対しては、私は非常に懐疑的な意見を持っている。「いじめをゼロにする」
という方針を採用するべきではないと思っている。

◇なぜなら、それは、集団の中で生活している以上、いじめは発生してしまう
ものだという前提が大切だからだ。この前提を無視するような方針を作ると、
いじめの隠蔽が行なわれるか、いじめた人間を今度はいじめるか、はたまた、
いじめを生んだ教室を異端視するか、いじめを発生させた教師をいじめるか、
になってしまうからだ。

◇いじめが起こる前段階で、そのいじめが人間の生死に関わらないように食い
止めることだ必要である。

◇だから「いじめを許さない」という方針なら私は大賛成なのだ。いじめを防
止する策は様々に考えなくてはならないが、いじめに対して厳正に対処するこ
とが重要だ。

◇いじめた側といじめられた側の和解。いじめの現場への生徒・教師・親の
立会い。これらを通じて、いじめが日常の生活空間で公になって、その場で
対処が出来る雰囲気つくりが大切なことなのだ。

◇命がなくなるような、いじめ方も、いじめられ方もともに不幸なことだ。
命が自分だけの単独のものではないことをこの機会に徹底的に子どもたち
に実感させたいものだ。そのためにも、いじめの問題を矮小化しないで、
正面から取り組んで欲しい。


合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 

代表 中土井 鉄信

http://www.management-brain.co.jp/

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