頭の中の小人たち
◇私たちは、言葉にならない言葉を四六時中語っては、聞いています。
独り言ではありません。自分の頭(心)の中で繰り返される会話の
ことです。内的会話なんていいます。
◇今、私も心の中で、
「何か肩がはってきたな。」
「風邪かな。」
「早く帰宅して寝ないとな。」なんて語っていたばかりです。
「ところで、今晩は何を食べようかな?」
「お昼には何を食べたっけな?」とも会話していました。
まるで頭の中で、二人の小人が会話しているようです。
◇こんな生活感のある内的会話は、のどかでよろしいのですが、
私たちの内的会話の中には、私たちを落ち込ませるものがあります。
例えば、何か失敗した時の内的会話を考えてみましょう、
「何故、失敗したんだろう?」
「あの時、○○していれば、失敗していなかっただろうに・・・」
「なぜ、やらなかったのだろう?」
「やはり、自分には無理だったのかもしれない」
「何て自分はダメな人間なんだろう?」
「本当に自分は役立たずな人間なんだろう」
「そういえば、小学校の時も・・・」
◇どんどん、自分の悪いところを穿り出し、これでもかこれでもか
と自分を暗い世界に追い込んでいます。
◇失敗を自己の能力や人格の中に要因を求める会話に進んでいます。
これでは、失敗から何も学べないばかりか、自分自身を傷つけて
しまっています。
◇こんな内的会話をしている人が外からどのようにみえるか想像
するのは容易いことですね。
◇いつも元気のないように見える人の話を聞いていると、
このように自動的に自分の人格を批判したり軽蔑したりすることに
なる思考をめぐらせていることが多いことに気づきます。
◇この会話の一番の問題は、
「なぜ、やらなかったのだろう?」というフレーズです。
自分自身に対するこの質問がターニングポイントになっています。
◇この質問を「どうしたらできたのだろう?」なんて言い換えると、
できるという肯定的な方向に思考を展開できるようになるのです。
◇自分の中で元気が無くなると感じたら、頭の中で起きている
会話を意識的に聞いてみましょう。そして、自分に対する質問を
変えてみましょう。
◇良質な質問は自分自身のエネルギーを増幅し、仮にネガティブな
体験でもポジティブに失敗から学ぶ機会を得られる可能性があります。
◇頭の中の小人達に、是非、肯定的な質問を教えてあげてください。
そして、みんなで元気になりましょう。
合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
井上郁夫(シニアコーチ・心理カウンセラー)

