ロマン・ロラン
自分を買いかぶらない者は、本人が信じているよりもはるかに優れている。
◇私は、若い頃うぬぼれが強かった。今も強いかもしれないが、他人から
言わせると、何でそんなに自信があるのか分からないような人間だったら
しい。多分、自分が思っているより、他人は私のことを小さく見ていたの
だろう。自惚れとはそういうものなのだ。現に私は大したことのない人間
だ(ちょっと残念だけれども)。
◇だから、逆に考えると、謙虚な人間は、多分自分が思っている以上に、
他人は、その人のことを大きく見ているのかもしれない。一生懸命自分を
大きく見せようと思う人は、それだけの器なのだ。他人に見破られている
ものなのだ。
◇自分を買いかぶらない人は、その人が自分自身の限界を知っている人な
のだ。自分で出来る範囲を自分で正確に知っているのだ。だから、自分自
身を大きく見せようとも小さく見せようともしないのだ。自分自身に小細
工して、自分を偽ることを潔しとしないのだ。
◇私たちは、こういう人を信用する。なぜならば、こういう人は自分自身
を偽らないからだ。自分を偽らない人は、他人に対しても嘘はないだろう。
だから私たちは信用するのだ。翻って私たちはどうだろう。他人に信用さ
れるに相応しいだろうか。40を過ぎたあたりから、私はやっとこのこと
に気がついた。ちょっと遅かったけれども。
合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
代表 中土井 鉄信

