田中 正造
真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし。
◇田中正造の有名な言霊だ。彼を初めて知ったのは、小学校5年の道徳
の時間だった。今からちょうど35年も前のことだ。今でも鮮明に覚え
ている。教育テレビで田中正造の一生のようなドラマをやっていた。ち
ょうど、日本列島改造論が田中角栄によって言われていた時だったから、
特に覚えているのかもしれない。同じ田中でも全然違うんだな!と思っ
たものだ。
◇私たちの判断とは、不思議なものだ。理性的と形容されると客観的な
もののように感じるが、全くそうではない。人それぞれの理性による判
断だったりするから、非常に主観的でばらばらな結論になる。
◇逆に感情的と形容されると主観的なもののように感じるが、どうして
そうではない。人それぞれの感情による判断の方が、共通項が多かった
りする。
◇さて、今日の言霊だが、「真の文明」とは、何か。理性的な行為全般
を指すことなのか。それともその理性を超えた感情的なものなのか。他
者を犠牲にして自分が生きることへの異議申し立てが、今日の言霊の真
意だとすれば、それは、感情的な主観において貫徹されるものかもしれ
ない。人各々の理性では解決されない次元のものなのかもしれない。
◇そうだからこそ、今日でも今日の言霊の意味は重たいのだ。人間の生
き方を感情という主観的なものから見ていくことが、客観性を帯びる可
能性がある。そのことを私たちは、もうそろそろ考えてもいいように思
う。
合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
代表 中土井 鉄信

