私の心の師匠「近所のおばあさん」
◇私の実家の近くに、遠縁にあたる魅力的おばあさんが住んでいます。
歳は80前後で農家の奥様です。
◇ご主人も健在で、お二人は近所でも大変評判の円満夫婦で、
朝早くから夕方遅くまで畑仕事をして暮らしています。
近所で祝い事があれば、夫婦おそろいで訪れ、大きな笑い声と気さくな
人柄で宴を盛り上げてくれます。
◇このおばあさん夫婦は、一見農業に携わるただの老夫婦なのですが、
ある時、私は、このおばあさんの生き方に感銘を受けました。
◇ある祝い事で集まった時のことです。年金の話題になった時、
このおばあさんが、『年金は~だとよ。』と、周りの人たちが疑問に
思っていたことを説明し始めたのでした。
◇周りの人たちは、詳しい説明にびっくりしながら、
『おばさん!よく知っているね!』といったら、
『おいらもわからなくって、この間、役場に行って、あれこれと
聞いたんだよ。おいら百姓だから何もわからねーからって役場のものに
言ったら、みんな教えてもらったよ。ハッハハハ』というのでした。
◇このおばあさんの話は、知識をひけらかすことも勿論なく、無駄な
謙遜をするのでもなく、自然体そのもので、何の違和感がない
ばかりか、さわやかに聞こえたのです。
そして、このおばあさんは、いつも幸せそうなのです。
◇私たちは、こんなことを聞いたらバカにされるんじゃないか、
勝手に恥ずかしいと感じて、聞くべきことを聞かないで済ましてみたり、
逆に知っていることだと得意になって余計なことまでしゃべって、
相手から誤解されたりすることがあります。
◇何をそんなにつっぱっているのでしょう?
聞きたいことは素直に聞けばいいし、話せる事実だけを話せば
いいのです。
◇自分自身を極端に大きく見せたり、小さく見せようとする
エネルギーをもっと本質の事柄に使いたいものです。
そうすれば、もっと楽に、もっと幸せに毎日を送ることができるに
違いありません。
◇「何か力が入りすぎているな!」「何かやる気が出ないな!」と
感じる、身近な人やあなた自身に問いかけてみてください?
『ほんとうのあなた(私)らしさって何ですか?』
『(他人を気にしないですむとしたら)本当はどんな生き方を
したいのですか?』
合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
井上郁夫(シニアコーチ・心理カウンセラー)

