子どもは誰のものになればいいか?
街中で子どもを叱っている母親を見かける
周りを通るものが思わず振り返るほどの大声で
しかも子どもの尊厳を認めないような言葉を子どもに向かって吐いている
片手をつないでいるものの 今にも抜けてしまうのではないかと
思われるほど 子どもの腕を引っ張っている
子どもは腕ばかりか体全体を引きずられるようにして すすり泣いている
ねえ お母さん
何が一体気に入らないの?
痛い痛いって
お子さん泣いてるじゃない
そんな頭ごなしに叱っても 子どもの心には届かないんじゃないかしら
第一 そんな剣幕で叱られるほどのことを お子さんがしたの?
お母さんが大声を出してモヤモヤを発散しているだけじゃなくて?
あなたはすっとするかもしれないけれど
嫌悪に満ちた言葉を浴びせられているお子さんは どう?
何も感じないままだと思う?
あなたが子どもだったら どう思うかしら
どんなにひどい目にあわせられても
子どもはママ ママって寄っていくと思うわ
或る年齢まではね
でも その後は知らない
全ての子どもは国家の財産として 親元から離して
国がきちんと管理し教育し 国家にふさわしい人物に育て上げますか
教育を国家プロジェクトとして認め 全ての権限を国に委ねますか
塾の費用や給食費を心配する必要はないし 虐待だといって近所の人に
通報されるおそれもない
朝ごはんを食べさせないからと後ろめたく思うことも もうないのです
親たちは心安らかに日々の労働に勤しみ パチンコでも何でも自分の楽しみに没頭できるのです
そういう国も悪くないのではありませんか
担当:吉田兼子

