定年後の起業
久しぶりに高校のクラス会に出席した。40年ぶりで会う連中もいて、
会えば時の壁はあっけなく崩れて、夏休みが終わって、
9月の2学期にまたまた顔をあわせたような気分ではしゃぎまわり、
奥様方となった昔の女学生たちは、男ってのはってな顔で、
あっけにとられたように見守っていた。
頭の薄い者、やけに太った者、金満家の匂いのする者、やけに若々しい者などなど、
それぞれの人生はいやでもほのかに香り出るものだが、40人の半分以上が
元気いっぱいで出席したことは、まずは目出度し目出度しであった。
企業に勤めていた連中は、定年後の生き方についてさまざまな考えを披露した。
無論、医者などの自由業はまだまだ現役を続けるし、企業の役員になった連中も
まだまだ現役問題なしで定年云々は人事なわけだが、こういう連中は三分の一くらいいた。
残りの三分の二は、二度と働きたくないという者、なんかしなきゃおかしくなるから、
なんかするという者が半々くらいだった。何とかする中には、とりあえず毎日は
いやだが週3日は働くという者、しばらくは週5日働き続けるという者が
拮抗していて、残りは定年後に起業するという男伊達であった。
60過ぎて起業するのは非常にいいことだと、私には思われる。というのは、
元気な60歳は、すでにしっかりした人生経験を持ち、企業のための資金もなんとか
工面でき、健康状態・体力ともに、一説では昔の48歳くらいだというから、
問題なくバリバリ現役と戦うに十分なエネルギーも頭も持っているわけである。
そんな状態で隠居などしたら碌なことはないに決まっている。
では、なにをやるかだが、無論、専門があればそのルートを歩むのが自然である。
友人の一人は、大手広告代理店での経験と人脈を利用して企業コンサルタントを
始めるといっていた。クライアントに必要なアドバイスだけではなく、事業に必要な
人物金情報全てを供給できるといった、水平に同年輩の仲間同士のネットワークを
もった連合体のようなコンサルというわけである。
で、私がやるとすれば、やはり学習塾だろう。
子供好きであること、自分自身が勉強好きだし好奇心いっぱいなこと、
教えることと知識が吸収されたりするのを見るのが好きなことなどが
その理由である。
今ご厄介になっているマネジメント・ブレイン・アソシエイツは
塾のコンサルタントなので、毎日自然に塾経営のノウハウが学べるわけだが、
そこでつくづく思うのは、なるほど、餅は餅屋で、こうした凄腕のコンサルタントの
指導を受けて塾を起業するのと、それなしで始めるのとでは、話にならないほどの
大差があるということだ。
さらにいえば、初めて塾をやる場合、専門家のアドバイス無しにやるのはほとんど
自殺行為であり、そうでなくても、貴重な何年間を、しなくてよい失敗と財政的なロス
のために途方もないストレスの中で生きなければならないということである。
若いのならそれも糧になるかもしれないが、60からの3年5年はそんな悠長な
ことなど言っていられないほど、とてつもなく貴重な時間である。大好きな子供たちの
笑顔を味わう余裕のない火の車の塾経営ではなんのために起業したのかわからない。
塾の企業に早々と失敗した自分自身の苦い経験から、
これから学習塾を始めようという方へ、私からの衷心よりのアドバイスである。
本物の塾コンサルタントなら、頼めば必ずそれだけのメリットはあるものです。
担当:関口

