無駄な説得を必要としない躾
[前回のあらすじ]
公園の池で、ボート乗船を待つ列に5歳くらいの女の子は列の前方に石を投げた。彼女の両親たちは、反省を促そうと、様々な言葉をつかって説得するが、残念ながら両親の思いは伝わっていなかった。
さて、家の子がこのような態度であったら、親である私たちはどのように関わったら良いのだろう。
そんな時、その関わりから、子どもが何を学ぶかを予測して、検討し、選択するのが良いのではないだろうかと私は感じている。
今回のケースで、5歳の女の子は何を学んだのだろう。
明らかに、彼女は、その環境で不適切な行動をした。石を投げたのが問題ではない。人に向けて投げたことが不適切だ。他者の生命や安全の権利を侵害した。
常識的に考えれば、彼女は仕返しをされるか、相手に対する敬意を込めて謝罪し、許しを請うことになる。しかし、彼女は、保護されている身なので、幸か不幸か仕返しは間逃れてしまった。謝罪することなく・・・。
考えすぎかも知れないが、この関わりが続けば、「自分は行為の責任を免除される特別な人間である」という信念を持つ可能性があることだ。そして、自分のどのような行動が責任免除を可能にするのかという方法も学んでしまう。
躾で大切なことは、口を酸っぱくして行動を制限すると言うよりは、行動の責任を合理的な方法でとらせることではないかと思う。
私なら、親として被害者に謝罪し(物心ついた子では代行しないが)、子どもを抱きかかえ、「残念だね。お前は、ここには居られない。」といって、その場を去り、帰路につくことだろう。この時点で、子どもが泣こうが謝罪しようが、態度を変えることはないだろう。
これが、無駄な説得を要しない躾と考えるが如何だろうか。
胃上食堂

