ガトー・ドゥ・ヴォアヤージュ
今日はホワイトデイです。チョコレート屋の謀略に踊らされて、
なんのこっちゃと思いながら、男がチョコレートを買って女性に
捧げなければならない日です。とまあ、こう考えたところで、
世の中ちっとも楽しくなりません。
やれ誕生日、結婚記念日、初めて二人が会った日、
初めてのデートの日などなど、とにかく、たくさんの記念日をもうけて、
チョコレート、ワイン、シャンペン、大福もち、うどん、そばと、いろいろ
揚げたりもらったりして、愛が継続すれば安いものです。
近くのホテルのまん前にある並木の一本に、スウィート・ホームを
せっせと作っているカラスの夫婦がいます。細い小枝で、なかなか
スケール感のあるホームが建設されています。あの二人の間でも、
記念日があるかどうかは別にして、旦那から嫁さんにいろいろ
おいしいものがプレゼントされていることでしょう。人間がやたらに
チョコレートを消費するので、今日あたりは、そのおこぼれをカラスの
旦那が愛妻へ運んでいるかもしれませんね。
チョコを介した愛のコミュニケーションなんておしゃれで結構なことです。
なにしろ、愛の表示は生命界の今後の動向にかかわる一大事ですから、
そのチャンスは多いほどよろしいということです。だから文句言わずに、
チョコレートくらいで愛が育めるなら、どんどん買ってばら撒くのが平和にも
貢献することになるでしょう。問題は、配る相手がいないこっちゃね。
表題のガトー・ドゥ・ヴォアヤージュとは、フランス語で旅のお菓子ということ
ですから、旅をしながらぽりぽり食べたりするビスケットなんかでしょうか。
世界中のストリートで暮らす子供たちの近くにいる君、ほんの少しでも
いいから、ビスケットでも配ってみたらどうだろう。ビスケット代の何百倍もの
エネルギーを返してもらえると思うけどね。
担当:関口

