井深 大
この人にはこれだけしか能力がないなどと決めつけては、
能力は引き出せません。
◇上司と部下の関係、親と子の関係、先生と生徒の関係、全てみな能力の
引き出し合いだ。上司が部下の能力を引き出すと同時に、実は部下も上司
の能力を引き出している。また、親が子どもの能力を引き出すと同時に、
子どもが親の能力を引き出している。先生が生徒の能力を引き出すと同時
に実は生徒が先生の能力を引き出している。
◇常に、関係とはそういう相互作用の中で成り立っているものだ。
◇だから、そこには一方的な評価はありえない。上司が部下を駄目なやつ
だ!と決め付けた瞬間から、部下も上司を大したやつではないと決め付け
るだろう。親が子どもをこの子は駄目ね!と思った瞬間から、子どもも親
を自分のことを理解できない不甲斐ない親だと決め付けるだろう。先生と
生徒の関係も同じだ。一方通行の関係なんてないのだ。
◇だから、重要なことは、お互いがお互いを尊敬し合う関係でなければ、
上手くいかないということなのだ。一方的な決め付けをしてしまえば、そ
こでその関係は、成長を止めてしまうように働くのだ。お互いの可能性を
信じる限り、その可能性を引き出し合う関係が続く。そういう関係こそ、
私たちの望む関係ではないのだろうか。
◇私たちの日常は、様々な関係の中で営まれるものだ。その関係をもう一
度見直して、お互いがお互いを尊敬できる関係になっているのかどうかを
振り返ってみよう。一方的な思い込みがないかどうか、振り返ってみよう。
合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ(MBA)
代表 中土井鉄信
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