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大学の資格も問うたらどうだろうか。

【記事】大学卒業に認定試験検討…教育再生会議

読売新聞(2007年3/21)より以下抜粋

政府の教育再生会議の第3分科会(教育再生)は20日の会合で、
大学の学部教育の質を担保するため、卒業時の認定試験の導入を検討
することで一致した。

分野別に試験を実施し、試験結果を基に大学が卒業を認定する仕組みを
想定している。5月の第2次報告に盛り込みたい考えだ。

 会合では、出席委員から「極端に言えば九九が出来なくても大学に
入れる」などと、大学生の学力低下を懸念する声が相次ぎ、4年間の
学部卒業時に何らかの認定試験を設ける必要性で大筋合意したという。

 また、学部教育での〈1〉到達目標の設定〈2〉成績評価の厳格化
〈3〉語学や文章作成力など各学部共通の基礎教育の充実――なども
検討する。学部教育を充実させ、より高度で専門的な人材を育成する
大学院教育につなげるのが狙いだ。

 分科会の中嶋嶺雄副主査は記者会見で、「授業に出席すれば、学力
が身につかなくても安易に単位が認定される現実がある」と指摘した。


*私からのコメント

◇学校制度は選抜制度だから、小学校・中学校・高等学校・大学・大
学院と試験があるのは、当然のことだ。今回のこの記事の大学卒業認
定試験を設けるというのも、それはそれで意味のあることかもしれな
い。ただ、ちょっと気になるのは、記事中にある「九九が出来なくて
も大学に入れる」というくだりだ。この状況を作っているのは、大学
ではないから、こういう補完的な発想で何かを発案し、決めようとす
ることには少々疑問が残る。

◇社会に出る前に、大学生としてどういう能力やスキルが必要なのか、
そのために大学側はどういう教育内容を用意し、そして学生にそれら
の教育内容を定着させたいのか、そういう視点で大学卒業認定試験を
考えてもらいたい。

◇この記事から感じることは、学生個人に対する認定試験のようだが、
4年間大学に通ってどういう能力が身につくのか、そのことを証明す
るような視点もあってよいのではないだろうか。要するに大学側もこ
の認定試験によって教育力の検証をされるという視点があってもいい
ように思う。昨今は、第三者評価という考え方も徐々に浸透してきて
いるのだから、学校の評価をこういう認定試験の結果で見られるよう
にしてもよいのではないだろうか。

◇その際重要なことは、大学教育を受けた人間に求められる能力を教
科教育と社会教育に分けて考えることだ。高校生までの学校教育と大
学生の学校教育を分けて考えるということである。ただ教科学習に対
するものだけの終了チェックだけではなく、社会参加が日常的に出来
る大学生の社会体験から身に付けた知識をチェックしてみてはどうだ
ろう。

◇大学時代は、机上の勉強と社会参加型の勉強と両輪で行なわれるも
のだ。そういう視点でもこの卒業認定試験を考えて欲しい。そうしな
ければ、教科学習で圧力がかかって、社会参加の余地が減少してしま
う可能性がある。大学生にもなってアルバイトもしない人間が増えて
しまっては、高校生の経験知を抜け出ない。だから、この卒業認定試
験には色々な側面をチェックする問題が用意できるよう考えて欲しい。


合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
代表 中土井鉄信

http://www.management-brain.co.jp/

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