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« 子どもに迎合してはいけない! || 豊田 喜一郎 »

「買い物」(前編)

テレビを見て涙ぐむなんていうことは滅多にない。よくドラマを見て泣
く人がいるが、感受性が豊かでないのか、ドラマでは今一つ泣けない。


しかし、そんな僕にもツボがある。スポーツと子供だ。ある選手の引退
試合かなんかで、その選手の子供が花束を持って来ちゃったときにゃぁ、
最高に泣けちゃうのだ。


しかし、そんな場面は滅多にない。だから、泣ける番組ということでぱ
っと思いつくのは「はじめてのおつかい」なる番組である。ご存知の方
も多いだろう。

親の教育的配慮か自己満足か、はたまたテレビ局の数字稼ぎなのか、ま
だ物心がついたばかりくらいの子供達が文字どおり「はじめてのおつか
い」へ行かされる。


子供達は、一人だったり、兄弟姉妹だったりするが、大人は誰もついて
きてはくれない。


当然、トラブルや事件が毎度起こるのだが、チビッ子たちはその困難を
乗り越え、見事はじめてのおつかいを果たすのだ。


さっきはひねくれた物言いをしてしまったが、半年に一度ぐらいの割合
で放送するこの番組が非常に泣ける。大好きである。感動である。


子供達は2歳から5歳が最も多いだろうか。彼らの奮闘ぶりを見ると、
「大人のお前は何やってんだ!しっかりしろ!!」と自然と自分に喝を
入れざるを得なくなってしまう。


あなたにも、お使いの記憶はあるだろう。一番幼いのは何歳のおつかい
の記憶だろうか。


僕の記憶は幼稚園だ。父に言われて近所のタバコ屋へよくタバコを買い
に行かされた。


今でもよく覚えている。


「『セブンスター2つ下さい』と言いなさい」と行くたびに父に念を押さ
れ、小銭を持たされた。


歩道のない道路の端を律儀にまっすぐ歩く。自宅と直線で結ばれたタバ
コ屋は子供の足で10分くらいだったと思う。


いつも父はお釣りが要らないように丁度の小銭を用意した。「セブンス
ター2つ下さい」と言って持っていた小銭を全部差し出すと、タバコ屋
のおばちゃんは、タバコ2箱には大きすぎる袋に商品を入れ、僕に持た
せてくれた。


同様に、日曜日の朝には、母親に言いつけられてパン屋へ食パンを買い
に行かされた。「『6枚切りを下さい』って言うんよ」と母は何度も僕に
注意を与えた。


テレビのような事件もハプニングもない。近所の誰もが僕の顔を知って
いた。牧歌的な田舎のチビッ子のおつかいである。


皆さんも、年齢はどうであれ、小さいころ、おつかいをしたり、買い物
をしたりといった思い出はあると思う。


さて、なぜ、こんなに長々と「おつかい」のことを書いたのか。全て次
回のためのフリである。


と、いうわけで次回へ続くわけなのだが、つい最近、衝撃的な話をとあ
る学習塾の先生から聞いたのだ。

○次回へ続く

(登場する生徒名は全て仮名です。)


合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
荒木 崇(チーフ・コンサルタント)

http://www.management-brain.co.jp/

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