落ち込んでいる人を前にして・・・!
◇あなたの周りに、何かに失敗して落ち込んでいる人はいませんか?
◇先日、私が講師をするセミナーで、
「仕事でミスをして落ち込んでいる人にどんな声をかけますか?」と
いう質問をしました。
あなたなら、どんな声をかけますか?
◇セミナーの中で多かった回答は、
「誰にでも失敗はあるもんだよ。元気出せよ。」と励ますものや、
「そんな時は、こうしたらいいよ!」というアドバイスをするものが
大半でした。
◇好意で言っているとしても、相手に何か腑に落ちないものが残る
可能性があります。
「元気を出せといわれて出るくらいなら苦労はいらない。」とか
「他の人は失敗するかもしれないけれど、自分はそんな失敗はしたく
なかったんだ。一緒にしないでくれ。」とか
「今更、アドバイスされても手遅れだよ。」
なんて心の中で言っているかもしれません。
◇相手を「素直じゃない」とか「いやな奴だと」思う事なかれです。
何を感じるのも個人の自由なのです。
では、私たちは、どうしたらいいのでしょうか?
◇まず共感することですよね。相手の感情と共にいることでしたね。
相手は落ち込んでいるのです。落ち込んでいる感覚を一緒に味会う
のです。
彼は肩を落としているかも知れませんね。
目は伏せがちになっているかもしれません。
声のトーンが下がっているかもしれません。同じ姿勢をとってみましょう。
◇心の中で、「悔しい。」と言っているかもしれません。
「こんなはずじゃなかった。」「自信がなくなった。」と言っているかも
しれません。そんな言葉を予測して自分自身にかけてみましょう。
◇すると不思議なことに、相手の状況はこんな状態かもしれないと
感じることができるようになります。これが、共感です。
◇私たちが深く共感すればするほど、相手は、安心して、自分の
ネガティブな感情に向き合うことができます。表面的な楽天主義や
悲観主義では、悩みは解決しません。相手が、自分の中で起きている
ことを正確に把握して、解決の糸口が見つかるというものです。
◇何か失敗で落ち込んでいる人を前にして、励まそう、問題解決を
促そうとする前に、相手と同じ土俵に立ってみましょう。相手の感じて
いること、相手が考えていること、相手が言っていることにどっぷり
つかってみましょう。
◇そうでなければ、私たちのどんな態度も、他人事でしかないのかも
しれません。
合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
井上郁夫(シニアコーチ・心理カウンセラー)

