積極的な自殺予防策を望む!
【記事】子供の自殺に前兆、教師向け 国が初の予防策
読売新聞(2007年3/27)より以下抜粋
○児童・生徒の自殺を防ぐため、文部科学省の検討会が、
教師向けの指針をまとめた。見逃してはいけない自殺のサインや、
自殺をほのめかす子供への対応などを専門的な観点から具体的に
列挙したもので、近く同省のホームページで公開する。
国が子供の自殺予防策を策定するのは初めて。
○「見捨てられれば絶望」
○検討会は、昨年6月に成立した自殺対策基本法を受けて設置された。
メンバーは、高橋祥友・防衛医大教授やスクールカウンセラー、養護
教諭ら計14人。指針は、「自殺の危険要因」「自殺直前のサイン」「対
応の原則」などが柱だ。
○まず、自殺の危険性が高まる要因として、〈1〉過去に自殺未遂をし
ている〈2〉転居が多いなどで孤立し、周囲のサポートがない〈3〉い
じめなどの悩みがある〈4〉幼少期の虐待経験――などを示した。そし
て、自殺の危険性が高そうな子供の行動に何らかの変化があった場合に
は、「すべてがサインになりうる」と、教師に注意を促している。
○児童・生徒が自殺前にしばしば見せるサインとして指針が示したのは、
「突然の態度の変化」「自殺をほのめかす」「別れの用意をする」「過度な
危険行為」「自傷行為」の五つ。
○「突然の態度の変化」としては、「関心のあった事柄に興味を失う」「学
校の成績が急に落ちる」「自分より幼い子供や動物を虐待する」などを例
に挙げた。また、自殺をほのめかす言葉では、「遠くに行ってしまいたい」
「すっかり疲れてしまった」などを例示。長い間会っていない知人に会い
に行ったり、日記や手紙を処分したりする行動は、「別れの用意」と考え
られると指摘している。
○一方、自殺したいと打ち明けられた時の対応については、「『バカなこと
を考えるな』『命を粗末にしてはいけない』などの言葉が思い浮かぶかも
しれないが、徹底的に聞き役に回ることが大事」と強調。さらに、絶対に
してはいけないこととして、「ある時は熱心にかかわっていたのに、急に
関係を絶ってしまうこと」を挙げた。自殺を考えている子供にとって、見
捨てられることほど、絶望を感じることはないからだという。
○大人の自殺に関しては、厚生労働省などが要因分析などの対策を進めて
いるが、子供の自殺予防については、対策が大きく遅れていた。同検討会
では「今回の指針をもとに、地域にあった自殺予防策を作ってほしい」と
している。
*私からのコメント
◇今回の記事の自殺予防だが、これはこれで良いことのように思うが、積
極的な自殺予防策を学校の中でとれないものだろうか。この4月から、私
は、NPO法人「ピースコミュニケーション研究所」をスタートさせるが、
その中のプログラムに学校で生徒同士・生徒と教師のためのコミュニケー
ションプログラムを盛り込みたいと思っている。積極的にコミュニケーシ
ョンをとれる状況を学校の中で、地域の中で、家庭の中でつくろうと思う。
◇私見だが、自殺予防の最善の方策は、相互理解による心と心の絆の醸成
ではないかと思う。今回の記事のように、自殺の兆候を知ることは非常に
大切なことだが、自殺を思い浮かべる状況をまずは、阻止することが、更
に重要なことだ。そのためには、コミュニケーション環境の充実が必要だ。
積極的な自殺予防策は、コミュニケーションに関わる一人ひとりの考え方
とスキルの向上にかかっていると思う。気持ちのないコミュニケーション
だと思っているものにも、実は気持ちは宿るものだ。だから、人間のいる
空間をコミュニケーション空間だと定義づけて、コミュニケーションの形
態や意味をしっかり考えたらどうだろうか。
◇過剰なコミュニケーションも希薄なコミュニケーションもともに、人間
にとっては、マイナスのコミュニケーションだ。だから、兎に角コミュニ
ケーションをというのは、短絡的だが、一人ひとりに合った適切なコミュ
ニケーションをとれるように環境を創ることが自殺予防になるはずだ。積
極的な予防策を考えてほしい。
合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
代表 中土井 鉄信
http://www.management-brain.co.jp/

