落ち込んでいる人を前にして・・・!2
◇前回落ち込んでいる人に対して、励ましやアドバイスに変わる対応
の一つとして、相手に『共感する』という方法をお伝えしました。
共感することで相手のネガティブな感情を軽減する効果があります。
◇落ち込んでいる時、人は孤独感に苛まれていることが多いものです。
共感することで、「自分の感情を理解してもらえている」、「自分は
孤独ではない」という感覚が生まれ、共感してくれている人とラポール
という心の絆が生まれます。
◇これにより、あなたも相手から受け入れてもらえるようになり、
あなたの言葉や質問が相手の心に届くようになるのです。
◇ここから更に共感を深めて行きましょう。
A(あなた):『何があったの?』
例えば・・・
B(相手):『上司に指示されていた仕事があったのだけれども、自分の
仕事が遅くて期限を遅れて提出したら「お前は本当にのろまで、
役立たずだ。」と皆の前で怒鳴られてしまったのです。』
A:『それは辛いね。』
A:『ところで、あなたにとって何が問題なんだろう?』
B:『仕事が遅いのは自分が悪いのだけれど、皆の前で怒鳴られた
のがショックで・・・』
A:『そうか。仕事が遅いのは自分が悪いと感じているのだけれど、
皆の前で怒鳴られたことが君にとってショックなんだ。』
A:『君は、本当はどうなれば良かったんだろう?』
B:『みんなの前で怒鳴られなければ良かった。』
A:『そうだね。皆の前で怒鳴られなければ良かったね。』
A:『ところで皆の前で怒鳴られる代わりに、どうなれば良かった
のだろう。』
B:『小さな声で叱るか。別室で叱る。か、してもらいたかった。』
A:『そうか皆の前でなく、個別に叱ってほしかったんだ。』
A:『ところで、君は叱られたかったのかな?』
B:『勿論叱られたくなんかなかった。でも、自分の仕事が遅いから
叱られても仕方がないかなと思います。』
◇このように、相手の言葉を繰り返したり、要約しながら、共感を深め
ていくと共に、相手が見ていること、言っていること、感じていること
を掘り下げて行きます。ここまでくれば、ネガティブな感情もかなり軽
減しているでしょう。
今回の問答例は次回に続きます。
合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
井上郁夫(シニアコーチ・心理カウンセラー)

