カラスのチャームポイント
いくらカラスが鳥類界の人類ともてはやされても、
ボキャブラリーが人様ほど多くないのは当然である。
なにしろ、手がないのだから、物を作る能力は非常に限られている。
物が作れないので、語彙も少なくてすむ。
料理の語彙も、芸能とか科学とかの語彙もなくてすむので、
最低限の語彙で生活できる。
しかし、もちろん横浜で暮らすカラスのボキャブラリーは、
たとえば鎌倉は建長寺の森で暮らしているカラスのものとは
かなり異なると思われる。
おそらく、建長寺のカラスには、ビッグマックとか伊勢佐木町なんていう
発声とか仕草はないだろうし、横浜のカラスにはお経やお線香の香りに関する
語彙はないだろう。
でも、今は恋の季節なのでよく分かるのだが、
愛に関する語彙やボディーランゲージについては、お寺のカラスも都会のカラスも
変わるところはないようだ。
いったい、カラスの男女は、どんな点で好いたり好かれたりするのだろうか。
丈夫な子ガラスを沢山生んでくれそうだとか、
栄養価の高いおいしい餌をどっさり運んできそうだとか、
たくましい子供を作れそうな体だとか、いい巣に住まわせてくれそうだとか、
そんなことが優先するのだろうか。
それとも、声や姿がセクシーだとか、不良っぽいところがなんともいえないとか、
そんな趣味的な点で惹かれたりするのだろうか。私には、カラスたちは、
鳥類界の人類らしく、男は見てくれで、女は実質でパートナーを選ぶ
傾向があるように思われるのだがどうだろうか。
田舎のカラスは分からないが、横浜のカラスたちを観察していると、
どうも、そんな風に思われる。
担当:関口

