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教師の限界と学校の限界

【記事】同級生暴行で集団欠席の構え 教委が防止策で回避 東京

朝日新聞(2007年4/5)より以下抜粋

『「教室でけがをさせられたのに学校は何もしない」と、
東京都中野区立啓明小学校の4年生の男児2人の保護者が3学期末、
区に損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。

それから2週間足らずの4日、区教育委員会は再発防止を約束した。
保護者は5日午前、訴えを取り下げた。

2人に加え、提訴に同調する保護者の児童5人も問題解決まで
登校しない構えだったが、6日から始まる新学期に集団欠席が続く
異常事態は避けられることになった。

○訴状によると、原告の男児2人は昨年4月から、同じクラスの
男児2人から繰り返し暴行を受けた。
1人は7月、休み時間中にわざとぶつかられて、
左足をギプスで固定するけがを負い、後遺症が残るおそれがある。
もう1人は同月、図工室の机の間に体を挟まれたという。

○提訴したのは3月23日で、終業式の日だった。
提訴した2人を含む7人の児童の保護者が「安全が確認されるまで
登校しない」との書面を区教委に提出し、この日は学校を休ませた。

○提訴した母親(38)は「息子は今も、少し足を引きずっている。
どうして事故が起きたのか、学校から詳しい説明がない」。

加害男児には「人の気持ちや痛みを教えなければならない年齢。
きちんとした指導がないままでは、ある意味、『被害者』だ」との思いだ。

○提訴に賛同し小6と小4の息子2人を終業式に行かせなかった母親(
40)は「(加害児童は)『遊びだからね』と言いながら殴ったようで、
担任は『じゃれ合っているだけ』と対応してくれない」という。

小4の次男は朝起きて、「今日は僕がやられる番だから、学校に行けない」と
泣いたこともあったという。
 
○保護者たちは繰り返し、担任や校長に訴えた。
教育委員会が視察に来たこともあった。しかし、その後も乱暴は続いたという。

「子どもたちを守るためには、これしかなかった。
ここまでしないと学校は変わらない」と口をそろえる。
 
○中野区教委は、事故があったことを認めたうえで、担任や養護教諭、
校長らの対応が適切だったのか、調査することを決めた。

また、保護者側からあった、教師や地域の代表者を交えた
「校内暴力・暴行事件再発防止プログラム」を作って欲しいという
求めにも応じるという。
 
○竹内沖司次長は「学校でけがが発生したことは事実。詳しく調査し、
二度と起こらないよう話し合いをしていきたい。

どの子にも新学期を無事に迎えてほしかったので、
速やかに対応した」と話す。』

*私からのコメント

◇今回の出来事は、ある意味当然のことだ。児童・生徒の安全を保障す
る学校で、安全が確保できないのだから、保護者としては当然のことだ。
しかし、この記事からではプロセスがそれほど詳細に分からないので、
はっきりしたことはいえないが、学校側としても、教師側としても何ら
かの指導をしていたのではないかと思うが、それがどうしてあやふやに
なってしまったのだろう。また加害者側の親との話し合いは、どうだっ
たのだろう。

◇この記事の中に「(加害児童は)『遊びだからね』と言いながら殴った
ようで、担任は『じゃれ合っているだけ』と対応してくれない」という
母親のコメントがあったが、このコメントを読んで感じるのは、教師の
毅然とした指導態度がないということだ。こんな状況は、随分前からあ
ったように思う。

◇担任教師が子どもの中に何か踏み込めない状況があるように思う。
最近の教師の子どもに対する踏み込みの弱さは、子どもの影に親がいて、
何か教師が踏み込みすぎると親が出てきて、教師の対応を批判し、
非難し、どんどん教師の権限を縮小させる傾向になっていることが要因では
ないだろうか。そういう背景が今回の事件でもあるのではないかと思う。

今回の騒動は、親が悪いのだといっているわけではないが、下手な
判断を教師が下すと大変なことになるという思いが教師側、学校側にあって、
毅然とした対応が出来ないのかもしれない。

◇こういう問題の背景には、学校や教師に対する世の不信感がある。

学校側の対応、教師側の対応に、はなから親(世間一般の親)が
不信感を抱いていて、それを察知している学校側が教師側が、慎重に
対応をしようとすればするほど、対応が歪になってしまった。

そういう表れが、今回の騒動なのかもしれない。

記事だけをみれば学校側、教師側が悪いけれども、ちょっと背面を考えてみた。

◇もし、親が学校を信頼できなければ、当事者同士で、話し合って、
学校をリードするしかないのではないだろうか。
学校や教師の地盤沈下が、こういう状況を少なからず生んでいる気がするが、
どうだろうか。


合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
代表 中土井 鉄信

http://www.management-brain.co.jp/

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