メラービアンの法則
『はじめに』
◇4月の終わりに中学校時代の同窓会があった。
恩師が定年退職された記念に、初めて参加した。
30年ぶりの再会だった。
無惨にも私のことを一目で認識した昔の友人は誰もいなかった。
私が自分で名乗って初めて、会場からざわめきが起こり、
「どうしてこんなになっちゃったの?!」と誰かの声で、
会場は大爆笑になった。
◇会が進行して話し出すと、友人や恩師は、私の話し方や態度は、
昔と変わらない、昔より肥った分だけ優しくなったような気がする
と言ってくれた。
ただ残念ながらその体型だけは、全く昔の面影がないという
結論に達して、健康だけをみんなが気にかけてくれた。
『メラービアンの法則』
◇この会で、私は、非常に重要なことに気がついた。メラービアンの法
則だ。好意の総計を分解したもので、人間がスピーチをする時に、どの
要素が、好意に対して重要なのかという法則だ。
◇全体に占める割合は、顔の表情や態度が55%前後、周辺言語(声の
質、抑揚、テンポ、ゼスチャー)が38%前後、話の内容は7%前後と
いうことらしい。私たちは、この割合で、その人に好意を抱くらしい。
◇私は、この同窓会で、明らかに、みんなが私に好意的だったと感じた。
それは、実は、私が肥って、顔の表情や態度が、穏和に感じられたから
だ。恩師は、声も変わらないし、話す内容も突拍子がないのは、昔も今
も変わらないんだな!と言っていたし、その当時の女の子も(今はレデ
ィー)、痩せていた昔より今の方が話しやすい!といってくれた。
◇私たちの教師研修もまずこのメラービアンの法則の視点からスタート
する。だから、パフォーマンス研修から始めて、教科研修に入るように
しているのだ。このメラービンの法則は、採用でも使えるし、知ってい
て便利なものだ。
◇メラービアンの法則をもう一度確認しよう。
1.顔の表情や態度(=本人の醸し出す雰囲気) 55%前後
2.周辺言語(=声の質、抑揚、テンポ、ゼスチャー等)38%前後
3.話の内容 7%前後
◇採用試験などで、私が、重視するのは、1の顔の表情だ。この部分は、
意識しないとつくれないし、緊張しているからなかなか意識がそこまで
まわらない。だから、まず人を判断する時には、有効なのだ。
◇その次に、話の内容だ。対応力や判断力が良く分かる。極力周辺言語
には、誤魔化されないようにしようと思っている。この部分が、一番訓
練可能だからだ。
『経営者の視点』
◇研修等で、何が即効性があって、何がじっくり時間をかけるものなの
かを区別することだ。なんでもかんでも研修をすれば、すぐに効果が上
がるなんてものはない。研修の有効期限も、テクニカルなものとマイン
ドに関連するものとは全く違う。その辺をしっかり区別して、研修を行
なうべきだし、外部研修を活用するべきだ。
合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
代表 中土井 鉄信

