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« 寺山 修司 || 吉野 作造 »

環境は自分で作っていたのです

◇前回、元気のない方Aさんの話を聞く中で、「能動的に動けていない。」
というAさんの回答がキーワードであることをお伝えしました。

◇この言葉の裏には、『能動的に動きたい!』という心の訴えがあるから
です。未来に転換できる可能性がある言葉だからキーワードなのです。

そして、Aさんの心の声に従って質問をするなら、

『能動的に動くことってどういうこと?』

『貴方が能動的に動いている姿はどんな姿?』

『貴方が能動的にしたいことは何ですか?』


が考えられます。


そして、私は3つ目の質問を選択しました。

私:「貴方が能動的にしたいことは何ですか?」


A:「もっと生徒と友人のように話がしたい。」
「本を読みたい。」
「職場の掃除をしたい。」
「友人と遊びたい。」
「ボランティアで外国に行きたい。」

表情はさすがに明るくなってきました。気持ちが前向きになったことが伺え
ました。Aさんは学習塾の新人教師なのです。


私:「この中で、一番能動的にやりたいことは何?」


A:「もっと生徒と友人のように話がしたいです。」


私:「今、貴方は生徒と友人のように話しているところを想像してみて。」


A:「私の周りにいる生徒たちが、親のこと、友達のことなど、細かいこと
までいろいろ話してくれています。私に心を開いてくれています。」


私:「こんな風に生徒が貴方に心を開いてくれるのは、
貴方が何を持っているからだろう?または、
貴方が何をしているからだろう?」


A:「あぁー。私が心を開いているからです。」


私:「貴方が生徒たちに心を開いていると、貴方が望むように生徒たちも
心を開いて、友人のような会話ができるようになるんだ。」


A:「はい。そう思います。」


私:「今までの貴方は、想像の中の貴方のように心を開いていたのかな~?」


A:「いいえ。生徒と距離を保たなければいけない。友人のようになっては
いけないと感じていて、自分で心を閉ざしていたような気がします。」


私:「これからどうしますか?」


A:「私から心を開いて生徒たちの中に入っていきます。具体的には、生徒
を出迎えてどんどん話しかけます。授業の中でも生徒のそばに寄って行
って声をかけて行きます。」


◇その後、Aさんの関わり方が明らかに変わり、以前のように元気になった
と聞いています。


◇今回のポイントは、「生徒が心を開いている」という、Aさんが望む環境
を作り上げるためにAさん自身で「何をしたのか?しているのか?」と
質問することで、Aさんに気づいてもらうことなのです。


◇これが、単なるアドバイスと違うコーチングによる課題解決の醍醐味
なのです。

合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
井上郁夫(シニアコーチ・心理カウンセラー)

http://www.management-brain.co.jp/

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