住井 すゑ
子どもという名の新しい生命は、生命体の必然として自ら“育つ”のであって、
けっして周囲(はた)の思わくや計算や努力で育てられるたちのものではない。
◇今日のこの言霊を世の保護者の方々に贈りたい。子どもは、親の思惑
通りに育たないものだ。子どもは、意識的か否かは別にして勝手に成長
してしまうものだ。いやどんな人間も、他人の思惑通りにはならないも
のだ。自分で勝手に生きていくものなのだ。
◇だから、自分から進んで何かを成し遂げようと思わない限り、実は何
も出来ないものなのだ。
◇最近の教育状況についていろいろなことが言われているが、一番大事
なのは、子どもが思惑通りには育たないということの徹底的な自覚だ。
◇だからこそ、親や大人は、子どもに自分の生きる姿を見せて、導くだ
けしか出来ない。あれやこれやと子どもにいろいろなことを施しても、
それを受けとめるのは、子ども自身なのだ。
◇子どもに何を伝えるのかを考えたほうが良い。それを伝えて、子ども
に託すだけしか出来ないのだから。
◇どの知識を伝えるかだけを考えるのではなく、どう伝えるのか、知識
の奥にある何を伝えるのか、知識を獲得する過程で、何が得られるのか
を考えたほうがよい。
◇問題なのは、何を教えるかではなく、どう生きるかを考えさせること
だ。我慢を直接的に教えるのではなく、何かを身に付けることで、結果
的に我慢の大切さを子どもに感じさせることだ。そういう謙虚な教育し
か実は出来ないのだ。
◇親がなくても子は育つ。親や大人の生き方だけを示していれば子ども
は育つものなのだ。
合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
代表 中土井 鉄信

