「当然」という意識が、差を生む!
『はじめに』
◇集団指導の講習と個別指導の講習では、講習の考え方が、少し違っ
ている場合が多い。
◇もともと個別指導しか経験のない方は、明光型の個別指導に近いの
で、個別指導の講習の参加率は、低いものだと思っているし、反対に、
集団指導の経験を持って、個別指導の講習に臨むと講習の参加率は、
高くなる。その違いはなんだろうか。
◇その違いは、「当然」という意識の違いなのだ。今回は、個別指導
の講習の考え方に対する提案をしていきたい。
『個別指導の講習』
◇個別指導は、なぜか、月4週を前提にしている。それは、明光義塾
がそうしているからなのか、授業料が分かりやすいからなのか、それ
とも個人別のものだから誰でもが平等になるからなのか、その辺の事
情は分からないが、月4週が原則だ。
◇この原則だと、各季の講習が、実は、それほど儲からない。通常月
の授業が邪魔をして、講習の授業が、潤沢に取れないからだ。
◇だから、私は、個別指導の設計をする時に、年間の授業回数を42
回に設定する。集団指導の塾を経験している方ならわかると思うが、
基本的に集団指導の塾は、月4週もの授業をやることはない。
◇それに倣って、年間48回という回数を止めて、しかも、論理的に
整合性の取れるように、全曜日同一回数にし、月平均3.5週の授業回
数に設定する。
◇この考え方で、講習を設計すると、講習の授業回数がまず多く取れ
る。7月を3週分の通常授業にし、8月も3週分の通常授業にするだ
けで、講習の授業回数は、多くなる。
◇そして、講習期間中だけ、通常の時間量よりも大きくしていけば、
さらに通常授業の量は削減されて、講習の授業回数を多く取れる。こ
ういう仕組みを考えてまずは講習を設計してみることだ。
◇次に、提案の仕方だが、大概の個別指導の提案が、親切すぎるよう
に思う。教科別に、やる単元を並べて、提案しているが、そんな分か
りやすい提案をしていると、どんどん保護者に判断されて、保護者主
導になってしまうはずだ。
◇単元名を明示し、保護者に伝えても、それほど効果はない。それよ
りは、生徒の学習状況を伝え、今後の指針を伝え、講習後の効果を伝
えればよいのだ。数学は、苦手だから英語よりも5時間分多くやりま
すよ、という感じの提案が、意外とスムーズに通るものだ。
◇また、提案が、教科均一なものが多いが、それは手抜きか、それと
も学習のことを知らない素人だと判断されてしまう。
◇たとえば、中学3年生だと英語10コマ、数学10コマ、国語10
コマ、理科10コマ、社会10コマ合計50コマという提案を良く見
るが、こんな均一な提案は、個別指導の提案としては、意味がない。
個人別に教科の強弱をつけてこそ、個別指導なのだ。その辺を考えて、
提案するべきだ。
◇最後に講習費の考え方だが、教室の通常授業単価の2.5倍は、全体
で取れるはずだ。春期講習は、1~1.5倍というところだろうが、夏期
講習や冬期講習は、2.5倍以上は取れるはずだ。その辺を目安にしてみ
てはどうだろう。
『経営者の視点』
◇今までの「当然」という意識を変革してみてはどうだろう。集団指
導の夏期講習の参加率は、95%以上。個別指導は、大体60%がいい
ところだが、しっかり講習参加に取り組めば、80%以上が参加する
はずだ。
◇受験生以外は参加しないのが「当然」と思ってはいけない。集団指
導の塾の講習は、ほぼ全員が出るのだから。
合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
代表 中土井 鉄信

