他人の潜在意識と仲良くする方法
◇読者の皆さんの中にも、きっと落ち込んだという経験がありますよね。
私もよく落ち込んだものです。
仕事がうまくいかないとき、他人からの評価が自分の望むものでなかったとき、
教員採用試験に落ちたとき、などなど。
◇そんな時、どなたかにアドバイスされたのが、
「人は落ち込むと、同じような人間を求める。しかし、それでは傷をなめあうだけで、
落ち込みが深まるばかりである。そんな時こそ、今輝いている元気な人と進んで話すことだと・・・」
◇理屈はそうかもしれません。しかし、本当に落ち込んでいるときに、
そんなことをしたら自分自身が破壊されそうです。
きっと眩しすぎて、きっとパワフルな声につぶされそうになって、その場を
逃げ出したくなることでしょう。
◇逆に、歓喜あふれる時、落ち込んでいる人と話したなら、湿っぽくなり、
幸せ気分も吹っ飛んでしまうことでしょう。
◇私たちは、自分に似た状況にある人に共感を覚えるものです。私たちの
潜在意識(普段、影を潜め本人自身も気がつかない意識)は、自分と同じ人
を求めているのです。
◇コーチングは、相手の潜在意識にアクセスして、相手の中にある答えを
導き出すコミュニケーションなのです。つまり相手の潜在意識と仲良くする
必要があります。
◇この潜在意識と仲良くする方法が、コーチングにおける傾聴の3つの
スキルです。
・相手と同じ言葉を使って、「あなたと同じだよ!」と伝えるバックトラック
(相手の言葉を繰り返し真似るスキル)、
・相手と同じ行動をして「あなたと同じだよ!」と伝えるミラーリング
(相手の表情や身体の動きを真似るスキル)、
・相手と同じ感情になり「あなたと同じだよ!」と伝えるペーシング
(相手の話すスピードやトーンを真似るスキル)です。
◇バックトラックは思考、ミラーリングは行動、ペーシングは感情を相手と
一致させているのです。思考、行動、感情が一致した相手は、もう自分自身
なのです。だから安心して相手に話すことができるのです。
まるで独り言を話すかのように・・・。
◇形態模写で有名なコロッケという芸能人がいます。彼は、もしかしたら
偉大な傾聴のスキルの持ち主かもしれないと思うのは私だけでしょうか。
合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
井上郁夫(シニアコーチ・心理カウンセラー)

