反抗期とは
◇反抗期の相談が多いのだが、私は、反抗期があることは、大変喜ばしい
ことだと思っているから、それほどお母さんやお父さんは、嘆くことはな
いと思う。
◇まあ、突然反抗しだしたように思うから、お母さんもお父さんも慌てる
のだろうが、人間は、親から自律=自立する存在だから、親に対する反抗
は、自律=自立のスタートだと思ったほうが良いのだ。
◇人間は、生まれて数ヶ月経つと自分と他者を認知する。その最初の他者
が大概は親で、なおかつ生命維持の大本だから、子どもは、その他者を自
分の心の中に取り込んで、「内なる他者」として、自分のモデルにする。
◇そのモデルで出来上がった自分を「社会的な自我(ME)」といって、
社会生活を営む時の自分になるのだ。反抗期は、「内なる他者」と自分の
関係を問い直すことからスタートする。「自分は、親のものじゃない!自
分自身のものだ!」こんな原初的な問いが子どもの心の中で発せられる。
◇そして、「内なる他者」を否定して、新しい「内なる他者」を探し出す。
この時に、「内なる他者」(=親の価値観)の否定になるので、親に対し
て反抗するのだ。
◇今まで大切にしてきた自分のモデルの「内なる他者」を否定してしまう
のだから、外見も変わってくる。言葉遣いも変わってくるかもしれない。
◇親が大切にしてきた価値観を否定しようとするのだから、当然親との関
係も対立的になっていく。この時期に、親子の間では、精神的な「親殺し」、
「子殺し」があるのだ。そうやって子どもも実は親も自律=自立していく
のだ。だから、反抗期があることは良いことなのだ。
◇それでは、親は完全に否定されて、全く新しい人間を「内なる他者」に
するのかといえば、そうでもない。丸々親を「内なる他者」に掴みなおす
ことはないが、そうだからといって、全く親を消し去ってしまうこともな
い。
◇反抗期の後には、自然な形で、親との和解があり、「内なる他者」の構
成メンバーに親の要素もまたしっかり入っているものだ。だから、安心し
て反抗期を受止めてほしい。反抗の後には、和解が必ずあるのだ。自分と
は違う価値観を主張する子どもの成長をしっかり見守ってやろう。
合資会社 マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
代表 中土井 鉄信

