クールビズをどうするか!
『はじめに』
◇先週、ある情報交換会で、クールビズの話が出た。大手学習塾の社長
の話だと、父母面談で、お母さんから、なぜクールビズにしないのです
かと職員が言われたそうだ。
◇また、本部の職員からもクールビズの話が出たので、現場の教室長を
集めて、討議したそうだ。結局は、その大手学習塾では、クールビズ導
入を見送ったそうだが。
◇クールビズについては、学習塾には関係ないと思っている方もいるだ
ろうが、そうではないのだ。学習塾の地位が向上してくればくるほど、
社会の話が塾の中にも影響を与えるのだ。そこで、今回は、服装の問題
を考えてみよう。
『服装は何を表すのか。』
◇昔、学習塾は、社会的地位が低かったから、服装については、保護者
のほうもそれほど気にはしていなかった。社会人としてどうなのか?
と思えるような服装をしていても、学校の先生もそんなもんだから仕方
がないやと思っていた。ノーネクタイで、ジャージでもTシャツでもそ
れほど問題はなかった。
◇かく言う私も、23年前は、GパンにTシャツで授業をしていた。ま
たあまりにもGパンが汚いので、その当時の塾長にスラックスを着用し
ろ!と言われて、1ヶ月ごねてやっとスラックスをはき、TシャツをY
シャツにするまでにさらに1ヶ月抵抗し、Yシャツにネクタイをつける
までに数週間抵抗をして、サラリーマンの格好になった。それほどまで
に、格好については、あまり気にしない業界だった。
◇逆に言えば、学習塾が、企業ではなかったのだ。だから、学習塾が企
業化していくと当然、服装については、神経質になっていき、時間講師
に白衣を着せたり、社員にドレスコードの遵守を求めたりという状況に
なっていった。
◇そういう状況になってくると、社会の目も一般企業並みの要求水準に
なる。保護者から見れば、社会人としての服装のコードで学習塾を見る。
だから、普通の社会人の服装をしていないと、その人間にクエッション
を感じるようになった。この先生は、本当に大丈夫なのかと。
◇特に、若い教師の場合は、若いだけで保護者は不安になるから、社会
人としてしっかりとした服装が求められる。見た目から信用されないと、
話の中身まで、受け入れてもらえないのだ。
◇チャラチャラした服装では、その本人の社会的な見識が、疑われてし
まうのだ。だから、大手学習塾は、ドレスコードをしっかり社員に遵守
させるのだ。若い教師になればなるほど、ネクタイ・スーツ着用が、ポ
イントになるのだ。
◇しかし、やっと定着したドレスコードだったが、ここに来て、クール
ビズが、社会的に謳われるようになった。省エネ・環境問題が、社会的
な関心事となり、夏の暑い時期に、わざわざ暑いような服装をしないで、
極力涼しい格好をして、エアコンの温度を押さえて、省エネを実行し、
環境問題に配慮しようということが、謳われだしたのだ。
◇せっかく、見た目を充実させて、若い社員の信用を少しでも高めてい
こうとしてきた学習塾の努力が、クールビズでストップをかけられそう
になった。このままスーツ・ネクタイ着用でいこうか、クールビズに配
慮しようかというわけだ。
◇基本的なことを言えば、この選択は、学習塾の成長過程で異なる。ま
だ成長途上で、未熟であれば、クールビズに配慮する必要はない。また
は、エアコンの温度調整は、クールビズ並みに行なって、スーツ・ネク
タイ着用で通すべきだ。
◇逆にある程度地域で、ステイタスのある塾は、クールビズをセンス良
く実行したほうが良い。あまりにもラフな格好は論外だが、塾でデザイ
ンしたTシャツを職員でそろえ、生徒にもそろえさせたら良いのだ。夏
限定のTシャツでクールビズをアピールしてよいのではないだろうか。
『経営者の視点』
◇社会の目が、学習塾に厳しい。先日倒産した学習塾は、授業料年間一
括払いの非常に特異な塾で、有名な塾でも何でもなかったが、それでも
塾業界全体の問題になって読売新聞やその系列のテレビ局で、大々的に
報道されてしまった。
◇私も日テレのニュースでインタビューを受けたが、その内容は、学習
塾の経営全般のものだった。今、社会の目は、私たち業界に厳しいのだ。
そのことを意識した塾経営をしてほしい。そうしないと業界全体が、元
気を失くしてしまう。

