マーク・トウェイン
まず事実をつかめ、それから思うままに曲解せよ。
◇人間は、基本的には独善的なものだ。自分だけが、正しいと思ってし
まうところがある。自分だけが、真理を知っているのだと思ってしまう
ところがある。
◇この特性は、社会に出て、人間に揉まれているとだんだん奥に引っ込
んでいくが、それでも時たま顔を出すものだ。しかし、それが人間とい
うものだから、この人間の特性を思いっきり社会で上手く使っていけば、
それはそれで面白いことになる。
◇その際たるものが、小説家だ。小説家は、事実を徹底的に調べて、そ
の事実を材料として、大きな意味や小さな意味を創造して、物語を創り
上げる。
◇誰でもが、その事実にこんな意味があったのかと驚くほど、小説が面
白くなるし、事実の中に、人間の本質を見出して、それを小説として私
たちに見せてくれたりすると感動する。小説家の独善の世界が、いや事
実に独創的な意味を付与した世界が、私たちを魅了するのだ。
◇だから、私たちも、堂々と事実に自分なりの意味を見出して、自分の
ために、活用すれば、自分を感動させられるかもしれないのだ。今日の
言霊のように、まず事実をつかみ、その事実に自分なりの意味を見出し
(=その事実を曲解して、自分なりの見方にして)、自分の世界を作っ
ていけばよいのだ。そうすれば、私たちの人生は、実に楽しいものにな
るかもしれない。
◇私たちは、現実を自分なりに解釈する権利を持っている。その権利を
行使して、自分なりの世界を創造しよう。

