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« 豊田 佐吉 || 「帰国」(後編) »

久保田 万太郎

自分に苦労すると、やっぱり、人のいたわりが違います。

◇私は、この年になるまで、自分自身をどうも上手くコントロールでき
ないでいる。今日の言霊の「自分に苦労する」状態が未だに続いている。


◇つまり、自分で災いを招くようなところが私にはあって、その災いの
定期的な到来で、いつでも我武者羅になって、自分の人生と格闘してい
るのだ。だから、一種の諦めが出てきて、「苦労をするのは、自分だけ
でいい!」と思えるようになってきた。


◇しかし、よくよく考えると、自分が招いたものだから、自分が苦労す
るのは、当たり前の話で、他人に苦労をかけては「申し訳が立たない!」
と言うことなのだ。


◇そういう風に思い出してから、徐々に他人に対して、配慮することが
多くなってきた。自分の所為で、他人に迷惑はかけられないと思うと、
他人だけは、心地よくいてもらおうと思うようになったのだ。


◇これは、苦労が辛いからだ。少なくても他人には苦労して欲しくはない
と思うようになるからだ。


◇今日の言霊が言うのは、そういうことなのだ。苦労した人間は、苦労す
る辛さがわかるので、他人に対して優しくなれる可能性を持つことが出来
るのだ。このことを私たちは、覚えておくことだ。苦労という経験を私た
ちの財産にすることだ。


◇苦労はしたけれど、その苦労が身になっていないと言われないようにし
たい。苦労を自慢するのではなく、苦労が他人に対する配慮になって滲み
出てくることを目指そう。私は、まだまだ修行中だけれども。

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