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« 自信は、どこからやってくるのか || 松下 幸之助 »

竹鶴 政孝

ウイスキーの仕事は私にとっては恋人のようなものである。
恋している相手のためなら、どんな苦労でも苦労とは感じない。
むしろ楽しみながら喜んでやるものだ。

◇仕事を義務としてやるのか、楽しみとしてやるのか、皆さんはどちら
だろうか。私の場合は、義務としても楽しみとしてもやっているような
気がする。


◇義務としての仕事は、実は誰に対する義務なのかで、随分と仕事に対
する姿勢が変わってくる。私の場合は、根っからの大風呂敷なので、世
界のためにこの仕事をやっているのだ!と大見得を切っているから、そ
れほど重荷ではない。


◇仕事一つ一つが、いつかは世界のためになることなのだと信じてやっ
ているから、ちょっとやそっとのことでは、めげたりしない。


◇そして楽しみとしてもやっているから、自分の労力を惜しんだりもし
ない。日々、自分の中の何かが、仕事の楽しみを発見してくれるから、
色々な工夫を思いつく。


◇だからといって、毎日が、毎日で、楽しいことだけではない。激怒す
ることもあるし、悲しい気持ちになることもあるし、淋しいこともある。
何でこんな目にあってまでこの仕事をしているのだろうか、と思うこと
も多々ある。


◇しかし、そういう時でも、世界のためにやっているのだから、これも
また試練だなと思って、気持ちを入れ替えようと努力する。まさしく義
務感で、自分の気持ちを持ち直す。だから、仕事を義務としてやること
が、全て自分にとって悪いことではないのだ。


◇誰に対する義務なのかを広げていくことだ。そうすれば、仕事がいや
ではなくなっていくはずだ。私も、小さな義務感で仕事をしていた時が
あるが、その時は、辛かった。自分がどこにも繋がっていないから、辛
い時に、誰も背中を押してくれないのだ。

 
◇自分のしたいことを誰かに繋げてみよう。仕事の意味が広がれば、仕
事に踏ん張りがきくはずだ。そしてそこに楽しみが生まれれば、きっと
良い仕事が出来るはずだ。自分のためだけの仕事では、面白くはない。

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