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学校教育は、中立ではありえない!?


【記事】「つくる会」の教科書を採択 都立中高一貫校5校で
 朝日新聞(2007年7/26)より以下抜粋

 東京都教育委員会は26日、定例会を開き、都立の中高一貫校5校
で来春から使う公民、歴史の教科書を、「新しい歴史教科書をつくる
会」の主導で編集された扶桑社版にすることを決めた。

○扶桑社版が採択されたのは、立川市、武蔵野市に来春開校する都立
中高一貫校の中学1年生が使う歴史教科書と、昨年度開校した小石川、
両国、桜修館の中高一貫校3校で中学3年生が使う公民の教科書。委
員会は公開で行われ、無記名投票の結果、6人の教育委員全員が同社
の教科書を選んだ。
 
○「つくる会」の教科書をめぐっては、都立校の教員やOBらがつく
る市民団体が「多くの研究者や教職員から問題点を指摘されている」
として採択しないよう求める請願を都教委に出していた。

*私からのコメント

◇自虐史観という言葉を流行らせてくれた「つくる会」だが、ここに
来て分裂騒ぎになっているらしい。詳しい事は知らないが、数週間前
の新聞で見かけた。まあ、それにしても社会の教科書は、非常に難し
い問題をそれ自体で孕んでいる。それは、現状の社会を含め、ある視
点で解説をしなければならないからだ。ある視点の中に、既にある種
偏向的な要素が入り込んでいるからだ。


◇教科書を中立で客観性のあるものにしようと思えば、それなりの分
量を必要とするし、様々な学説を採用して、公平を保つ必要がある。
しかし、そんなことは出来るものではない。だから、自ずと時代に制
約を受けた視点によって作られることになるのだ。


◇こう考えるとわかりやすいかもしれない。「つくる会」の教科書は、
今から40年前だったら、採用する自治体はあったか。30年前だっ
たらあったか。20年前だったらあったか。10年前だったらあった
か。


◇そういう風に考えると、時代の流れの中で中立的とも思える教科書
の受止め方が違ってくるのがわかるはずだ。これは、学校教育が中立的
ではないことを表しているのだ。


◇学校教育は、現在の国家体制や時流に制約を受けるものなのだ。だか
ら、学校教育を中立的などと思ってはいけないのだ。恣意的なものだか
ら、学校で教える知識は絶対的に正しいとは限らないものなのだ。この
ことを知って、学校教育を相対的に考えていったほうが良いと思う。

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