アンドレ・ジイド
罪とは魂を曇らせるすべてのものをいう。
◇大体、曇っていない魂なんてあるのだろうか。私たち人間の魂は、多
分多かれ少なかれ曇っているように思うがどうだろう。だからこそ、キ
リスト教では、私たち人間に、原罪があるというのだ(キリスト教の解
釈とは全然違うけれど)。
◇しかし、今日の言霊は、そんな純粋な魂が曇るとか曇らないとか言っ
ていないとしたらどういう風に捉えればよいのだろうか。私が、今日の
言霊を選んだのは、魂を理性に読み替えて考えると、面白いと思ったか
らだ。
◇先日、顧問先で、広告宣伝についてのクレームが私のところに入った。
理性的に考えれば、クレームになるようなことではないのだが、その顧
問先は、あることにナーバスになっていて、そのあることに引っかかっ
て憤慨し、クレームを言ってきたのだ。
◇こんな場合が、理性を曇らせるケースだ。自分の視点が、つまらない
ことに囚われすぎて、理性が曇ってしまう。そんなことは、いつでもど
こでも誰でもが、ついつい犯してしまうものだ。
◇私たちは、ついつい自分の視点に引きずられて、理性を曇らせてしま
う。だから、自戒しなくてはならないのだ。魂を曇らせることが罪なの
だとしたら、理性を曇らせる私たちの無反省な視点も罪なのだ。

