島崎 藤村
人の世に三智がある。学んで得る智、人と交わって得る智、
みずからの体験によって得る智がそれである。
◇今日の言霊の言う「学んで得る智」とは、いわゆる勉強のことだ。本
や講義から学んだ知識のことだ。最近は学力低下問題で、この学校知・
学習知とでもいうものがクローズアップされて、30年前のような知識
偏重教育に舞い戻ってしまった。
◇しかし、この「学んで得る智」は、全ての智のベースだから、このベ
ースをしっかりさせないとその次の段階の智を獲得することは中々難し
い。そういう意味では、「学んで得る智」は、重要なのだが、問題なの
は、そこで留まることだ。
◇そこで留まらないで「人と交わって得る智」や「体験によって得る智」
を自分の中で貪欲に求めるようにしなければならない。そうしないと、
ベースの上に家が建たないのだ。
◇今流行の言葉で言うのなら「生きる力」というものの核が、この「人
と交わって得る智」や「体験によって得る智」なのだ。この「智」が、
自分の中で自分なりの処理がなされて始めて、自分なりの「生きる力」
が形成されるのだ。
◇私たちが、生きていく中で大切なのが、人間関係の中で右往左往する
経験だったり、自分の能力を超える出来事に遭遇する経験だったり、自
分ではどうしようも出来なかった失敗の経験だったりする。そういう経
験を通して、人間は、成長して自分の中の「智」を鍛え上げていくのだ。
◇机上で学ぶことも、実生活で学ぶことも共に重要な学びなのだ。だか
ら、あまりに偏った学びは、自分を駄目にするかも知れしない。自分の
学びに何が足りないのか、自分自身で定めながら、自分の学ぶ方向を決
定していこう。課題は、いつでも自分の中にあるのだから。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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