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« 島崎 藤村 || 信頼は質問から »

ヘルマン・ヘッセ

鳥は卵からむりやり出ようとする。卵は世界である。
生まれ出ようとする者は一つの世界を破壊しなければならない。

◇今日の言霊は、確か二回目の登場だ。最近、私自身の中で、この言霊
を非常に強く意識するようになったので、もう一度登場を願った次第だ。


◇人間が、ある程度の時間を過ごすと、その世界は、惰性の世界に変容
してしまって、いわゆる自分を守る卵のようになる。自分の力を最大限
出さなくても今までの経験で何とかなってしまう。だから、自分自身を
鼓舞しようとしても、ついつい甘えが出てきて、今いる世界以上には、
自分自身を拡大できないようになる。


◇そういう現状を打破しようとするならば、この世界をぶち壊して、新
たな世界に乗り出さなければならない。人間が成長していこうとすれば、
今までの世界から脱皮して、新たな世界を求めなければならないのだ。


◇しかし、それは、非常に大きな勇気のいることだ。せっかく自分を守
ってくれる卵を自分自らが壊して危険地帯へ向かうことだからだ。それ
でもあえてそれをしなければ、私たちには、もうこれ以上の成長は望め
ないのだ。


◇自分で作り上げてきた世界を壊す勇気を私たちは、持ちたいと思う。
それが、私たち自身の拡大に寄与するからだ。自分を守ろうとするため
にこそ、自分の殻をぶち壊すことなのだ。

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