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内村 鑑三

喜びの声を発すれば喜びの人となり、
悲しみの声を発すれば悲しみの人となる。

◇昔、学習塾で国語を教えていた時に、物語文の読解で重要なポイント
として、「心情=情景」という公式のあることを教えていた。どういう
ことかと言うと、主人公なり登場人物の心情は、彼の置かれている状況
の様子に等しいのだという公式だ。


◇つまり、お葬式という状況の中では、基本的に登場人物は、悲しいの
だし、空の雲が真っ黒だとすれば、登場人物は、気持ちが動揺して、不
吉な何かを感じているのだということだ。


◇今日の言霊も「心情=情景」の公式に近いことを言っているのだ。自
分の気持ちが影響されるのは、自分が置かれた環境によるのだ。だから、
自分の気持ちがどうであろうが、まずは、大声で笑ってみる、それをお
かしくなるまで続けてみると、自分の心が影響を受けて、実に楽しい気
分になるのだ。反対に、悲しくもないのに、泣いてみれば、みるみるう
ちに悲しくなって、本当に泣き出してしまうだろう。それほどまでに、
私たちの心は、現象に影響を受けやすいものなのだ。
 

◇だから、悲しい時に、笑ってみよう。辛い時に鼻歌を歌ってみよう。
苦しい時に、腹を抱えて笑ってみよう。そうすれば、いつかは、笑顔の
絶えない自分になっていることだろう。

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