宇野 收
人生は「節」があるからいい。悩む中から、何かを勉強してつかみとっ
て行く。そこに人間的な成長もある。
◇人間は、一直線で成長するような単純な生き物ではない。前進したら、
立ち止まって、そしてまた前進して、という具合に成長していく。堰を
切ったように急激に成長したと思ったら、その反動で、今度は、冬眠状
態になって、なかなか前に進めないということが往々にしてある。なぜ
だか分からないが、そういう節目節目を経て、人間は成長していくのだ。
◇私たちは、低迷期に右往左往して、この低迷期を脱しようともがく。
もがく中で、実は自分自身を問い詰め、自分自身の足りない何かを模索
する。そういう自問自答を繰り返しながら、私たちは、様々な経験の蓄
積と様々な知識の蓄積をしていくのだ。
◇だから、低迷期は、避けなければならない時期ではない。成長のエネ
ルギーを満たすための充電期なのだ。じっくり充電をして、自分自身の
エネルギーが最高潮になった時、自ずと成長が再開されるのだ。
◇立ち止まるのは、悪いことではない。ただし、立ち止まっているのに、
それを認めないのは、悪いことだ。低迷期こそ、自分自身の成長を保証
してくれるものだ。その低迷期に自分自身に何を問いかけるかだ。その
問いが、今後の成長の質を保証することになる。

