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« 宇野 收 || 岡本 太郎 »

「品評会」(後半)

○前回のあらすじ

先日、嫁が面白いことを言い出した。
運動音痴の嫁曰く「体育は品評会」であるらしい。


「体育の授業って、品評会だよね」


「品評会?」


「そう、品評会」

「だって、今、その子が持ってる能力をただ先生が見て点数つけるだけで
しょ!」


「あぁ、なるほどね」


「体育の先生なんて『はい、走ってぇ!』、『はい、跳んで!』って言うだ
けだし!!」


話しながら、興奮してくる嫁。「算数とか国語とかは先生がちゃんといろ
いろと教えてくれるけど、体育の授業は何にも教えてくれないじゃない!!」


(『何にも』というのはちょっと言い過ぎなんじゃぁないの)
と思うが、ここで下手に反論すると後で面倒くさいことになりそうだ。


嫁が続ける。


「私、すっごく足が遅いんだけど、早く走る『走り方』を教えてくれたら
もうちょっと早く走れるようになったと思うわけ!現に、水泳はスイミン
グスクールでちゃんとクロールとか平泳ぎとかの『泳ぎ方』を教えてもら
って泳げるようになったわけだから!!」


なんだか僕が怒られてる感じになってきた。


「何にも教えないで、あんなの駄目だよ!もっとちゃんと教えなきゃ!!」


感情論的なところもあるが、彼女の言うことに妙に納得してしまった。


子供に何かをやらせたかったら、まずは、その『やり方』ってぇもんを教
えてやらなければならないということだ。


何でもかんでも、そして全てを教える必要はないが、初めてのことだった
り、その子が苦手なことだったり、上手くできなかったり、そういう場合
は大人が手本なり、方法なりを示すべきだろう。


私見だが、例えば、部屋の片づけが苦手な子供に『片付けなさい!!』と
怒るだけではいつまでも片付けは上手くならないと思う。


まず、どこから片付けるのか、どうやれば早く片付けることが出来るのか、
部屋が散らからないようにするのはどうすればよいのか、そういうことを
教えてやることが必要ではないか。


夏休みの宿題で『読書感想文』を出す先生もいるだろうが、読書感想文の
上手な書き方を教えた上で、宿題を出している先生はほとんどいないよう
に思う。


大人のちょっとしたアドバイスで子供は変わるかもしれない。「やってみ
ろ!」と指示する前に、「どうやってやるのか」を教えてほしい。


(登場する生徒名は全て仮名です。)

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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