子どものセルフ・エステームを高められる塾になろう!
『はじめに』
◇学習塾の本質は、学力を上げることではない。成績を上げることでも
ない。志望校合格を成し遂げることだ。しかし、結果的には、ほとんど
の生徒が、高校に進学し、学習塾を卒業していくから、志望校合格を目
的にして、いろいろなことを考えなくても良い。
◇ただし、マーケットの認知を上げるために、戦略的にどこの高校に数
多くの合格者を出すかは、別だ。そして、志望校合格に向けて、システ
ムを作っていくことは、戦術であって、競争優位を作り出す上では、非
常に重要なことだ。しかし、それが学習塾の本質ではないのだ。
『学習塾の本質』
◇学習塾の本質は、生徒のセルフ・エステーム(自己重要感・自己有能
感)を高めることだ。生徒のやる気を引き出すことだ。やる気は、勉強
でも新しいことでも部活でも、なんでもいい。生徒が、学習塾に通うこ
とで、やる気になってくれることだ。その実現を果たすことが、学習塾
の繁栄に繋がることは、多くの事例が物語っている。
◇学力向上や成績向上を学習塾の本質だとするならば、直ぐに論理矛盾
をおこしてしまう。学力や成績は、向上し続けない。入塾後三ヶ月前後
で、学力向上は、頭打ちになるし、一旦向上した成績も必ず頭打ちにな
る。そして、学力も成績も80%前後の生徒で、変化のない状態になっ
ていく。それでも、生徒は、学習塾に通い続けるのだ。
◇学習塾に通い続けてもらうためには、違う指標が必要になる。それが、
私どもが、しつこいぐらいに言っているプロセス実績を上げろというこ
となのだ。授業が分かるようになる。宿題が出来るようになる。自分で
進んで勉強をし出す。興味の範囲が広がってくる等々、生徒の態度変容
を作っていくことなのだ。その原動力が、セルフ・エステームを高める
ということだ。
◇生徒や保護者のセルフ・エステームを高める仕掛けが、学習塾にしっ
かりあれば、学習塾には、生徒や保護者が数多く接点を持ってくれるは
ずだ。このことを私たちは、しっかり意識することだ。それなくして、
中小塾は、大手塾に立ち向かっていけない。資金力をカバーするために
も、学習塾の本質を大手と同じように定義していては、戦えないのだ。
『経営者の視点』
◇学習塾の定義を変えるということは、視点を変えると言うことだ。視
点を変えると評価軸が変わる。評価軸が変わると職員の行動が変わって
いく。9月以降の戦術をどうするか、視点を変更して、競争力を向上さ
せることなのだ。

