植村 直己
人の意見も、当然重視しなければならないが、
その意見にしたがってばかりいては何もできない。
人に言われてやめるのではなく、自分で実際に直面して肌で感じとり、
それでできないと思ったらやめ、できると思ったらやるべきではないか。
◇今日の言霊は、自分の実感が一番大切な判断基準だということだ。人
生における主人公は、当然自分なのだ。だから、自分が出来ることをや
るだけなのだが、他人の意見をしっかり受け止められれば、自分のフィ
ールドが当然拡大していくはずだ。それは、自分では経験できない領域
について、他人が経験するからだ。
◇そういう他人の意見が、私たちの視点を拡大していくことになるのだ。
しかし、それだけでは、他人の意見は、自分のものにならない。それは、
ものを知っている領域に留まることだ。他人の意見を自分の実感に置き
なおしてみる作業をしてはじめて、他人の意見は自分のものとなるのだ。
◇私たちは、ものを知っている以上に、自分の実感でものを判断するべ
きだ。そうしないと、せっかくの知識が自分の生きる力にはならない。
自分の実感を信じよう。人生は、自分が生きていく世界なのだ。自分の
実感が、当然優先されていいのだ。

