山下 泰裕
はっきりしていることは、誰よりも厳しい練習をし、
自分に克たなければ絶対に勝利はないということです。
◇世界陸上の日本勢の惨憺たる結果は、どうしたことだろう。何が、日
本勢をこんなに情けない結果にしてしまったのだろうか。ホームグラウ
ンドといっていい日本国内で行なわれた世界陸上で、この日本勢の不甲
斐ない結果をどう判断したらよいのだろうか。
◇詳しい事情は私に分かるわけはないのでなんともいえないが、今日の
言霊がその答えになるのではないだろうか。誰よりも厳しい練習をした
と思っていた日本勢だったが、まだまだ足りなかったということなのだ。
◇自分に厳しくして、自分を追い込み、逃げ場を絶って、自分自身と向
き合い、そして自分自身を超えていく作業をアスリートと言われる人た
ちは、やってきているのだろうが、その質において、日本勢は、敵わな
かったということなのだ。
◇自分に克つということの意味を、私たちはもう一度真剣に考えるべき
だ。外的環境がどうであれ、内的環境がどうであれ、自分の欲求に打ち
克とうと努力を積み重ねていくことが、私たちの課題だ。
◇自分自身とどのくらい真剣に向き合って行けるかが、自分に対しての
勝負の分かれ目になるはずだ。だから、自分自身と深く向き合って生き
ていこう。そうしなければ、私たちが、自分として生まれた意味がない。

