失敗しないことが成功か?
◇子どもが食事の準備を手伝ってくれています。
そして、親である私が口にする言葉は、
「落とさないようにね。」「こぼさないようにね。」
◇外で遊んでいれば、
「道に飛び出さないようにね。」「転ばないようにね。」
◇なんと、「~しないようにね。」という言葉の多いこと、子どもにかける
言葉がすべて否定文で成り立っているかのように感じたある休日でした。
私は、相手を思えば思うほど、否定文で注意を促していることに気づき
ました。「失敗しないようにね。」と・・・
◇大人の世界でも、
「失敗しないように・・・」
「遅れないように・・・」
「間違えないように・・・」
「先方を怒らせないように・・・」
「忘れないように・・・」
と否定文による相手を思う言葉はたくさんあります。
◇この言葉を日常生活で聞き続けたとしたら、いつもいつも
「失敗しないようにしよう。失敗しないようにしよう。」
という自分自身の声を聞き続けることになるかもしれません。
勿論、失敗するより、失敗しないほうが良いに決まっています。
◇ところで、失敗の反対は、成功でしょうか?失敗しなければ成功で
しょうか?
答えはNOです。失敗もしないし、成功もしない究極の方法があります。
そうです。何もやらないことです。
◇成功の要素の中に、失敗しなかったという事実はありますが、
失敗しなかったから成功とは限らないのです。ということは、否定文を
使って相手に注意を促しても、それは成功を保証するものではないのです。
◇さて、どうしたら相手の成功を促す言葉になるのでしょうか。
否定文を肯定文に変えてみたらどうでしょう。
◇例えば、
「失敗しないように・・・」の代わりに、「万全を期して・・・」と、
「忘れ物をしないように・・・」の代わりに「必要なものをすべてそろえ
て・・・」と、
「遅刻しないように・・・」の代わりに「時間に余裕を持って・・・」と
言い換えたら、理想の状態を率直に言葉にしているので、望む行動に結び
つきやすくなります。
◇また、肯定文は、理想の状態を言葉にしているので、注意を促した人も
気づかなかった行動に相手が気づくことも考えられます。
◇時間を守ってほしいという程度に「時間に余裕を持って・・・」と言葉に
しても、相手は、余裕の時間に新たに何をしようと建設的な発想を生み出す
かもしれないのです。
◇これは、否定文では、考えられないことです。否定文では、避ける事柄が
明確になっているので、新しい発想は生まれる余裕はないのです。
◇相手の成功を願うのであれば、是非、肯定文を使って、相手に率直に期待
を伝えてみませんか。

