子どもを励ます!
◇子どもは、無邪気な悪魔だと言われる時もあれば、無垢でか弱い存在だと言
われる時もある。子どもは風の子元気な子と言われる時もあれば、親の庇護を
必要とする小さな存在だと言われる時もある。つまり子どもは、両義的な存在
なのだ。だから、子どもを上手く把握することはなかなか難しい。特に、親は、
心理的距離が近づき過ぎていて難しいものだ。
◇そうは言っても、親として子どものことをケアしなければならない時がある。
特に子どもが何かに不安を覚えている時や何かにショックを受けている時、そ
して傷ついている時に、親として子どもを励まさなくてはならない。
◇しかし、先に述べたように、子どもの心理の把握は、難しいから、簡単に子
どもの心理を断定して、あれやこれやとなかなか言えない場合がある。そんな
時にどうすればよいのか。それは、子どもの存在自体を励ますことだ。そうす
れば、子どもの動揺は、解消される可能性が大きい。
お母さん:今日は、どうしたの?元気ないように見えるけど。
A君 :え~。そうでもないよ。
お母さん:そう?お母さんの気のせいかしら。でも、何か普段と違うように
感じるけど。
A君 :どんな点が、違うの?
お母さん:お母さんも上手く言えないけど、A君の顔つきが、いつもとは違
って、元気じゃないように感じるのよ。
A君 :そう。元気がないように感じるのか。まあね。ちょっと嫌なこと
があったんだ。
お母さん:良かったら、お母さんに話してみてよ。嫌なことは誰かに話すと、
少しはすっきりするもんよ。
A君 :先生がさ、僕がしゃべっているわけでもないのに、僕のことを注
意したんだよ。「うるさい!黙れ!」って。
お母さん:それは、ムカつくわね。
A君 :そうなんだよ。でもそれだけじゃないんだ。一番うるさいやつを
ほって置いて僕だけ注意するんだよ。先生は。
お母さん:そうなの。それは、参るわね。先生がえこひいきしているみたい
よね。
A君 :そうなんだよ。それが凄く嫌なんだ。
お母さん:お母さんもA君の立場だったら、嫌だわ。だけど、きっと先生は、
誤解しているのかもね。お母さんは、A君が、そんな悪い生徒だ
とは思えないけど。
A君 :先生は、多分僕のことが嫌いなんだよ。
お母さん:そんなことはないんじゃない?!お母さんは、あなたがどういう
子だか知っているから、大好きだけど、先生は、まだA君のこと
を良く知らないだけよ。
A君 :そうかな?
お母さん:今度、先生と二人きりで、話をしてみたらどう?きっと、A君の
ことを理解してくれると思うわ。だって、私の大切な息子なんだ
から。
◇こんな時は、存在の重要性を伝えてあげよう。それだけで、もう一回、A君
は、先生と向き合う勇気が持てるかもしれない。励ましは、存在の承認だけで、
伝わる場合もある。子どもの気持ちを真正面から受け止めて、子どもの存在を
承認してあげよう。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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