勉強を見るコツ
◇子どもの勉強を上手く見るコツは、あまり教えないことだ。親身になりすぎ
て教えてしまうと、子どもが分からない時に、「何で分からないの!?」と詰
問してしまって、お互いの感情を害することになる。
◇だから、教える時には、分からなくても当たり前という前提で、まず子ども
に対峙することだ。そして、分からせるというよりも、子どもは、この問題の
何が分かるようになれば、自力で分かってくれるのかを考えながら、遠回りし
て教えていくことだ。
A君 :お母さん、この問題教えて!
お母さん:お母さんに分かるかな?算数苦手だから。
A君 :この問題だよ。
お母さん:うんうん、なるほど、この問題か。A君、この前さ、こんなこと
習ったでしょ。覚えてる?
A君 :え~?こんなのやったっけ?
お母さん:ほら、こんな式よ。きっとやったでしょ。覚えてない?
A君 :え~?こんな感じで解くやつだっけ?
お母さん:そうそう。それ!思い出した。
A君 :うん。思い出したよ。
お母さん:じゃあ、この問題だけど、この前の式で考えたことをちょっと利
用するとわかるかもよ。
A君 :どうやって?
お母さん:この問題は、こういう風に読んでみると、これとこれが二つに分
かれるでしょ。
A君 :そうだね。あっ!分かったよ!こうすれば良いんじゃないの?
お母さん:そうそう、そういう風に考えればよいのよ。こういう問題が出て
きたら、以前やった問題で解けるかどうか、考えながら、やって
みたら。新しい問題に見えても、今まで習ったことを基にして考
えると出来るかもね。
A君 :うん。ありがとう!
◇教える側は、分かる前提を考えながら教えることが、基本だ。既知から未知
へと教えるのが、教師の鉄則だと言われるが、まずは、子どもが、何を知って
いるかを知って、分からないのは、どういうことが分からないのかを理解して
教えることだ。
◇極力子ども自身で気がつくようにもっていくことだ。なかなか気がつかなけ
れば、あまり深入りしないで、学校の先生に聞いてみなさいよといって切り上
げて、違う勉強を促してもいい。お母さんとの関係を悪くして、勉強から遠ざ
かっては意味がないから。

