「そんなに」
先日、僕が目にした親子について今日は書きたい。
「どうして、そんなに怒るの?」と強く思ったからだ。
休日に書道教室に通っている。僕が通う教室には大人クラスと子供クラス
があり、子供クラスは平日の夕方、大人クラスは土日、平日の午前・昼に
設定されている。
当然、僕は大人クラスに通う。僕のような社会人も多いが、主婦という方
も結構多い。
さて、先日のことである。ある主婦の方が大人クラスに娘さんを連れてこ
られた。知ってる漢字は「木」、「本」、「山」といった具合だったのだから、
娘さんは、おそらく小学校1年生ぐらいだろう。
うちで面倒を見てくれる人がいないのか、お母さんが出かけるので一緒に
ついていきたかったのか、それは分からない。でも、たまに、こうしてお
子さんを連れてこられる方も珍しくはない。
お子さんは、もちろん、お母さんの横で一緒に筆を持ち、半紙に文字を、
飽きてきたら、絵を書く(描く)のである。
教室の先生も子供好きで、突然のそういう事態も大歓迎という方なので、
ほのぼのと時間は流れてゆく、はずなのだが・・・。
向かい合う形で、僕の正面にその娘さんが座った。娘さんの右隣、僕から
見て、左斜め前にお母さんが座った。
10分も経った頃からだろうか、お母さんが娘さんを怒ること怒ること。
30人近い人がいるので、さすがに大声で怒るわけではないのだが、「も
う!」とか「なんで!?」とかいう言葉が幾度も発せられる。
手が墨だらけになる。
お母さんの腕に、墨を付けてしまった。
机の上に墨が付いた。
半紙を何度も要求する。
「次は何書いたらいい?」とお母さんに聞く。
そのたびに、ピリっと緊張感が走る。
初めてなんだから、そりゃ、汚すでしょ。恥ずかしい話だが、僕なんてい
まだに手を汚すことがある。ましてや、小学1年生。それくらい、分かっ
て連れてきてらっしゃるのだと思うのだが。
墨が付いたらふけばよい。半紙を束で渡しておけばよい。お母さんに話し
かけるのは、お母さんが好きだからだ。そんな怒るほどのことなのかな。
自分が集中できない、ということであれば、もう、最初から連れてきては
ならないと思う。こんなんじゃ、お互い楽しくない。
『そんなことで、怒るのはどうなの?』と思うのは、それが他人の子供だ
からだろうか。
幸いなことに娘さんは慣れているのか、何を言われてもケロッとしていた。
外はいい天気なのに、なぜか描いていた傘の絵がとても上手だった。
(登場する生徒名は全て仮名です。)
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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