塾経営、塾の起業コンサルタントが語るブログのトップへ戻る
« 山岡 荘八 || アルダス・ハックスリー »

大手学習塾が、これから仕掛けること。

『はじめに』

◇去年のナガセの四谷大塚買収は、業界の度肝を抜いた。ナガセは、現
役高校生のための大学受験予備校を展開しているからだ。そのナガセが、
中学受験専門の四谷大塚を買収したのだから、業界が驚かないわけはな
い。ナガセは、単価の高い大学受験と中学受験を手中に収め、受験コン
テンツとして価値の高いものを独占しようと買収したのだ。いたって、
筋の通っている話だ。

◇そして今年そのナガセは満を持して、四谷ネットを立ち上げた。TY
ネットの中心的存在だった早稲アカの去就が注目されたが、9月27日
の日経新聞が明らかにしたように、ナガセは、早稲アカの株を5.16
%取得して、友好関係を築いた。

『大手学習塾が、仕掛けることは何か』


◇首都圏では、サピックスが180億円で売りに出されているという噂
があった(いやまだあるかもしれない)。サピックスといえば、中学受
験の勝ち組だ。だから、この噂が本当かどうか全く分からないが、もし、
その噂が本当だとして考えてみると次のようなシナリオが考えられない
だろうか。


◇まずは、ライバル塾である日能研の分裂。もうご存知の通り、日能研
は、首都圏では株式会社日能研と株式会社日能研関東の二社で勢力を分
け合っている。高木代表と小島理事長の二枚看板は有名だろう。その日
能研のサピックスを介在にした分裂。どういうことかと言うと、日能研
関東が、サピックスを買収し、丸ごとサピックスになるというシナリオ
だ。日能研関東は、少なからず日能研本体にロイヤリティー(教材費と
言う名目なのか、看板代と言う名目なのかは分からないが)を払ってい
るはずだから、完全独立を図るというものだ。これは、あくまで思考実
験だから現実的には、クリアにしなければならない問題が非常に多くあ
るが、そんなシナリオだ。


◇次に、ナガセや他の大資本が、サピックスを買うというシナリオ。自
社にはないブランドとコンピタンスを買収で即座に融合し、新しい展開
を図るというものだ。規模を追うのではなく、新たな付加価値を買うと
いう発想だ。たとえば、ナガセがサピックスを買ったら、四谷大塚とサ
ピックスが融合して、中学受験は、大きな力になるはずだ。そして受験
コンテンツは、ほぼ完成するかもしれない。


◇あくまで、これは思考実験だが、今までのM&Aは、規模の拡大だけ
だったが、これからは、資源の融合を図り、質的成長を従来の時間のか
け方とは全く違う形でなしえることになるだろう。今後も大手の動向に
はアンテナを立てておくべきだ。

『経営者の視点』


◇地方も中央もない時代。これが、今後の学習塾業界だ。皆さんの地域
には、大手は存在すると思うが、超大手がいつでも突然現れる危険性が
あるということだ。準備を怠ってはいけない。自塾のコア・コンピタン
スの把握と他塾のコア・コンピタンスをしっかり見定めて、今後の展開
を考えるべき時だ。

塾の起業、経営に役立つMBAのメルマガへの登録はこちらから

MBAをお気に入りに追加する 塾経営のサクセスネットMBAのホームページはこちらへ

カレンダー

2010年08月
Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
塾の起業、塾経営についてお電話ください。045-651-6922まで。