三木 清
孤独は山になく、街にある。
一人の人間にあるのでなく、大勢の人間の「間」にあるのである。
◇私たち現代人は、孤独を非常に恐れる。四六時中誰かと繋がっていた
いと思っている。だから、携帯電話を肌身離さず持っては、携帯電話の
画面といつも会話をしている。何で、そんなに現代人は孤独を恐れるよ
うになったのだろう。
◇それは、自分の周りに数多くの同胞が存在していることを知ったから
だ。大勢の人間が、この世にはいると知ったからだ。一人なのは、この
自分だけかもしれない。みんなは、誰かと必ず繋がって、孤独な状態で
はないのではないか。そんな疑問や不安が、私たちの根本に生まれてし
まったからだ。だから、さらに孤独を恐れるようになったのだ。
◇今日の言霊も指摘するように、孤独は、一人の人間の中にあるのでは
ない。孤独は、人間と人間の間に存在するのだ。だからこそ、みんなと
繋がりたいと思った瞬間から、孤独は、否が応でも襲いかかってくるの
だ。みんなと自分を意識した瞬間から私たちは、孤独を感じるものだ。
◇だから、孤独を恐れる必要はない。自分だけが孤独ではない。全ての
人間が、孤独を必ず感じるものだ。自分ひとりが、孤独を感じるわけで
はないのだ。孤独を感じることは、それだけ自分自身に近づいている証
なのかもしれない。なぜならば、みんなの中で自分を意識し始めたから
だ。
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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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