学習記録ノートで保護者とのコミュニケーションを図れ!
『はじめに』
◇FCの個別指導塾と独立系の個別指導塾では、授業報告の頻度が違う。
FCの個別指導塾の授業報告は、基本的には月に1回程度のもので、月
末にまとめて書いて、翌月の初めに郵送される。報告が、こちらの都合
になっていて、サービス性があまり高くはない。それに対して、独立系
の個別指導塾は、授業報告を重要と考えているから、毎授業ごとに、授
業報告がなされる。今回は、その授業報告のツールを紹介したい。
『学習記録ノートの活用』
◇今から20数年前、私のいた補習塾では、集団指導ではあったが、自
己管理ノートといって、授業毎の学習記録と授業を受けた評価を生徒に
させて、先生が、コメントを書いていた。生徒本人が、今受けた授業の
取り組みを自己評価するのだ。それを先生が確認して、保護者にコメン
トを書くというものなのだが、これが、随分と威力を発揮して、保護者
とのコミュニケーションがある程度取れていた。
◇この自己管理ノートをアレンジさせたのが、「学習記録ノート」で、
講師の先生が毎授業ごとに学習したことを記入し、授業中の生徒の様子
や生徒のプラス面や課題についてコメントをして、保護者に生徒から手
渡ししてもらうノートだ。
◇この「学習記録ノート」の必要項目は、以下の通りだ。
1.日時・学習教科・担当講師
2.授業内容(単元名だけではなく、具体的に書く)
3.テキストのページと問題番号
4.宿題の範囲と前回の宿題の履行状況
5.この授業の生徒の姿勢(集中・理解・積極性を5段階で評価する)
6.保護者へのコメント・保護者確認印欄
◇以上の項目を授業中に講師の先生が書き込んで、授業終了後に生徒に
渡して、授業終了となるものだ。コメントを講師の先生に書いてもらう
から、このコメントの書き方研修が必要となるが、これが上手く機能し
ていけば、保護者には、大きなアピールポイントになる。たまに、教室
の責任者が、保護者向けにコメントを書いておけば、保護者は、安心す
る。DTS(電話がけ)も非常に大切なコミュニケーション機会だが、
この「学習記録ノート」も大きなコミュニケーションツールになる。ぜ
ひ、工夫してみてはどうだろうか。
◇11月は、退学者が、多く出る月だ。ぜひ、10月中に危険信号を発
している生徒を確認して、こういうツールを使って、保護者に働きかけ
て欲しい。コミュニケーション機会は多ければ多いほど、満足度が増す
ものだから。
『経営者の視点』
◇ツールの開発は、非常に重要なことだが、手間隙かけなくても、簡単
に革新的なツールは生まれる。ちょっとした工夫で、効果的なツールに
なるはずだ。埋もれているアイディアやノウハウを発掘して、自塾のス
キルにしていこう。お金と時間をかけるだけが、能じゃない。

