井深 大
幼い子どもは直感力が鋭い。うちのおやじは本物か偽物か、直ちにピンと見
抜く。おやじは自分の仕事を通じて、本物になる努力をしなければならない。
◇今日の言霊は教育論の一節だが、人間が、人間として本物になる道筋を
言っている言霊でもある。私たちは、自分の本分として仕事を生涯をかけ
て行なう。仕事というのは、何も社会に出て行うことである必要はない。
家庭の中で子育てをするというのでもよいし、主婦・主夫として家事を行
なうのでもよいし、芸術家として作品を残すことでもよい。
◇兎に角、人間は、自分に与えられた何か(=仕事)を通じて、本物(=
自分自身)になっていくのだ。それも何か(=仕事)に鍛え上げられなが
ら。
◇今日の言霊も指摘するように、本物になるために、私たちは努力をしな
ければならない。自分の仕事を通じてというのは、自分の目の前にある課
題に対して必死に取り組むことを意味している。自分の目の前にある課題
から逃げ出すことなく、必死に食らいついていくことが、努力するという
ことだ。
◇安易な妥協を廃して、自分の持てる力を出し切っていくことこそ、本物
になる道筋だ。自分自身に妥協しないで、自分の目の前の課題に取り組も
う。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

