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セミナー報告!『学習塾の実践から学ぶ、やる気を引き出す授業術』 2007年最終回

「こんにちは。お元気でしたか?」
「お久しぶりです。最近、学校の行事が多く忙しくてね‥」
「そう言えば、A先生、今回は模擬授業をやる日でしたよね」
「いやー、プレッシャーかけないで下さいよ。これでも緊張しているんですから(笑)」

 NPO法人ピースコミュニケーション研究所が主催する第二回教師サポートセミナー『学習塾の実践から学ぶ、やる気を引き出す授業術』の開催も、今回で3回目。最初は、ぎこちなかった参加者同士、参加者とスタッフの関係も、9月29日(土)、10月20日(土)と2回のセミナーを経験していることもあって、今ではすっかりと打ち解けた雰囲気が会場全体を包んでいる。


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 3回連続シリーズの最終日ともなったこの日(11月10日)のテーマは、「達成感のある授業構成」。初めての参加者がいたこともあり、セミナーの冒頭は、恒例ともなっている自己紹介から。
初々しい教師志望の大学生が、自己紹介を兼ね教育への熱い思いを語ってくれた。それを傍らで聞く、受講者であるベテランの先生が目を細めているのが印象的だ。もしかしたら、若々しい教師への夢に、過ぎ去った日の自分の姿を重ねあわせているのかもしれない。

 自己紹介が終わると、3回連続で講師を務めるピースコミュニケーション研究所主任研究員の井上郁夫氏が、前回の復習のポイントを説明した。授業における導入の狙いや、分かりやすい授業のポイント、有意味化の大切さ、等々‥。


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 そして、教壇に立ったのが、生徒からの人気が高い現役の学習塾講師だ。この模擬授業が、本日のセミナーの目玉企画の一つだ。
 テンポの良い授業展開、生徒への発問の多さ、教壇を所狭しと動き回るダイナミックな動き‥‥。そして、教科の本質をシンプルな言葉で、生徒に分かりやすく伝える教材研究の的確さ。誰もが認めるプロ教師の授業が、そこにはあった。
普段は先生である受講者の姿勢が、次第に前のめりになっていくのが分かる。
 模擬授業が終わると、受講者から矢継ぎ早やに質問がとんだ。
「学力の低い生徒を授業に引き込む秘訣は?」
「教材研究で利用しているテキストは?」
「発問で工夫している点は?」
 やがて時間が訪れ質問は打ち切られた。しかし、休み時間中も、学習塾講師を中心にして円を囲むようにして授業での課題を話し合う受講者の姿が見られた。主催者の一人としてこのセミナーを開いて本当によかったと実感した瞬間だった。


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 休憩終了後、教壇に立ったのは、ピースコミュニケーション研究所理事長の中土井鉄信氏だ。前半の学習塾講師による模擬授業を受けるかたちで、学習塾の授業の秘訣を一つひとつ解きほぐしていく。
 中土井氏は、学習塾の本質的な役割として「生徒のセルフ・エステーム(自己重要感・自己有能感)を高める」ことを挙げた後、受講者の多くが悩みをもつ低学力の生徒への発問のノウハウを紹介した。
「多くの先生が試していると思いますが、私も低学力の生徒には、できるだけ答えやすい発問をするよう心がけてきました。ただし、答えやすい質問だけでは、教師の意図が生徒に見えてしまうので、三回に一回くらいは通常の発問をします。とにかく、どんなに勉強ができない生徒であっても頻繁に授業中に発問をし、成功体験を積み重ねてもらうことが大切なんです。たとえ、それが『できる』という錯覚であっても良い。『できる』という実感を生徒が持てないことは、その生徒は、もう一つ先のステップへと進めませんから」
 また、高学力の生徒に対しては、時にはその生徒の自信を揺さぶるような発問も有効だ、と言う。
 発問は、とかく受け身になりがちな生徒を能動的に授業に参加させるのに有効な手段だ。また、発問によって、自分で気づいたことは教師から教わったことよりも記憶に残りやすいという利点をもっている。


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 9月29日にはじまった第二回教師サポートセミナーもいよいよ大詰めとなった。この日のセミナーの最後プログラムは、受講者代表による模擬授業の発表。代表となったA先生は、英語のベテラン教師であるものの、受講者が同じ教師であるということもあって少々緊張気味。
 しかし、持ち前の話術とパフォーマンス、絶妙な発問で、受講者が引き込まれる間に、アッという間に20分ほどの模擬授業の時間は過ぎていった。
 先生の挨拶が終わると、会場からは一斉の大拍手。
 模擬授業を担当したA先生が、「やっと調子に乗ってきたのですが‥」と語ると、会場は大爆笑の渦!
 
 笑顔の内に、第二回教師サポートセミナーは幕を閉じた。それぞれの受講者の皆様が勤務する、小学校、中学校、高校の現場で、「先生分かったよ!」という子供たちの笑顔が花開くことを祈って。

               

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 受講していただいた先生方、本当にありがとうございました。
 また後援をしていただいた神奈川県教育委員会、埼玉県教育委員会、横浜市教育委員会、社団法人かながわ民間教育協会の皆様、本当にありがとうございました。
 協賛していただいた財団法人日本児童教育振興財団の皆様、本当にありがとうございました。
 来年も、NPO法人ピースコミュニケーション研究所では今回と同様の教師サポートセミナーを開催する予定です。
 どうぞ、皆様方、今後ともよろしくお願い申し上げます。

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