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実験的な試みだが、中途半端で終わらないか?

【記事】島根大付、「4・3・4」制へ 学校不適応の解消狙い

 朝日新聞(2007年11/12)より以下抜粋

島根大学教育学部が付属の幼稚園、小学校、中学校で、4歳児~小
2を初等部前期、小3~小5を初等部後期、小6~中3を中等部と
する「4・3・4」のブロック制を来年度から導入する。学校生活
に適応できない小1プロブレムや中1ギャップの解消を図るのがね
らいだ。

○校園にいる「校内教頭」が各ブロック主任に就任。現在いる各校園
長の代わりに3校園を統括する「専任校長」を新設し3校一体で運営
する。
 
○松江市内にある同じキャンパスに3校園がある利点を生かし、各校
の教員が授業を横断的に受け持つ。(1)小学校低学年の教育内容の一
部を幼稚園で教える(2)小6で中学校の教科担任制を採用する(3)
初等部後期から週1時間程度、英語の授業をする(4)最終学年の中
3では高校の指導内容も一部取り入れる――などが検討されている。
 
○2・6・3年制の枠組みは残し、入試もこれまで通り入園時と小1、
中1入学時に実施。一貫教育の再編に合わせ、少人数学級に移行する。
幼稚園では3歳児保育を廃止。小学校は1学年約80人(2学級)か
ら60人(2学級)へ、中学校は1学年約160人(4学級)から1
40人(4学級)へ、それぞれ13年度までに減らす。
 
○1日にあった説明会では、保護者から「4・3・4制の短所を説明
してほしい」「実験的な試みなのか」といった質問が出た。学校側は
「短所はまだわからない。効果を検証しながら、良い体制にしたい」
などと答えた。
 島根大教育学部は05年から幼小中の一貫教育を検討。文部科学省
に昨年打診し、今年8月末に認可を得た。高岡信也学部長は「子ども
の発達に合わせ、きめ細かな教育が可能になる」と話している。


*私からのコメント


◇島根大学付の今回の試みは、実験的な試みで、幼稚園から小学校、
中学校の連結の枠組みを変えて、指導を行なうのは、注目に値するか
もしれない。恣意的な学年の分け方を色々と試してみることは、後々
のデータが採れてよいかもしれない。しかし、入試に関しては、ほと
んど変更がないということは、あまりにも、現実と妥協しすぎていて、
中途半端な印象が残る。どうせなら、全て変更し、幼稚園からの入学
と小学校3年からの入学(一般的には他の小学校からの編入になる)
と小学校6年からの入学(こちらも編入になる)にしてしまってもい
いのではないか。そのぐらい徹底して変更したほうが、今後の参考に
なってよいと思う。


◇今回の変更で、少し気になるのが、学習領域の先送りだけで、子ど
もの社会生活上の人間関係については、何も記事の中で取り上げられ
ていないことだ。幼稚園に入る時に、子どもの社会生活は、大幅に拡
大する。その時に、大きな上級生が、いるのといないのとでは、どう
だろうか。随分と緊張度合いが、増すことだろう。また、年長組にな
れば、幼稚園の中では、お兄さん、お姉さんになって、年中組のお手
本になるが、その機会が、奪われて小2になるまで、上級生にはなれ
ない。そういう関係性については、どう考えているのか。この時代、
小学校の6年間は、長いかもしれない。それを二つに区切って、人間
関係的な様相を変更してみるのも手だとは思うが、幼稚園から変更す
るのは、どんな結果になるだろうか。この点を今回の実験では、注目
したい。


◇今後も新しい実験が様々に行なわれていくだろうが、その実験の総
括を私たちは、しっかりするべきだ。2002年の教育改革の美辞麗
句に踊らされたことを忘れるべきではない。実験的試みの犠牲になる
生徒を軽視するべきではない。その生徒の上に、今後の日本の教育が
あるのだから。

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◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
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